AIを駆使したマーケティングオートメーションプラットフォームを提供する株式会社ピアラ(本社：東京都渋谷区、代表取締役：飛鳥 貴雄、以下 ピアラ)は、hachidori株式会社(本社：東京都品川区、代表取締役：伴 貴史、以下　ハチドリ) のチャットボットと連携し、世界最大規模のSNS（メッセンジャーツール）上で、手軽に誰もがEコマースを始めることができるチャットコマースシステム「Gibbons」のサービスを、11月8日より開始することを発表した。

Gibbonsの特長

「Gibbons」の持つ大きな特徴のひとつは、Webサイトを立ち上げることなく、ECをスタートできる点だ。「AIを使って会話を自動的に行うチャットボットの仕組みを採用し、LINEやFacebook Messengerといった主要なSNSのメッセンジャー上で、ユーザーは相手と対話するのと同様の感覚で、商品の検索や購入ができる「チャットコーマスシステム」になっている。

また管理者側も、商品の登録などEC関連業務の一部を、チャット画面ででるようになっている。すでにLINEやFacebookのアカウントを運用している場合は、それらと「Gibbons」を効果的に連動させることで収益の向上も期待できる。また「Gibbons」は初期導入費用が無料となっている。

チャットボットについて

チャットを自動的に行えるシステムで、「チャット」と「ボット（ロボット）」の組み合わせが語源となっている。会話（チャット）のほか、利用者とメッセンジャーアプリなどを通じて画像やデータのやり取りも自動的に行える。

Gibbonsリリースの背景と課題

ECにおける購買プロセスをみてみると、SNS上での各種の情報を見てから購買行動へ遷移するユーザーが増加している。それにともなって新たな課題も出てきた。たとえば下記のようなものがそうだ。それらの課題の解決方法として「Gibbons」のリリースに至ったとのことだ。課題とそれに対応した「Gibbons」の機能は以下のようになっている。

▶課題①
Webサイトの更新など運用に専門知識が必要で、自社だけでは対応しきれない。
▽
トーク画面でチャットする感覚で管理できる（返品交換対応など一部管理画面での操作が必要）。

▶課題②
インフルエンサーとしてファンはいるが、EC自体の運用にはつながっていない。
▽
通常のSNSへの投稿の流れで販売が可能。

▶課題③
自社でSNS運用をしているが、ECへの流入ができていない。
▽
SNS上でシームレスに販売及び決済が可能。

▶課題D④
動画コマースを実施したいが、スペックのあるサーバー代などは負担が大きい。
▽
「Gibbons」と組み合わせることで、SNSをプラットフォームにして動画配信できる。

▶課題E⑤
グローバル展開したいが、国内外向けに同一運用できるプラットフォームが少ない。
▽
FacebookやLINEといった主要なSNSなら同一フォーマットでグローバル展開が可能。

Gibbonsが持つメリット

「Gibbons」が持つメリットは多岐にわたる。まず「Gibbons」の導入により、ECサイトの構築や運用にリソースを割きたくない事業体も手軽にネット通販をスタートできる点だ。

また、ユーザーもWebサイトを訪問することなく、チャットトークの会話の中でスムーズに購入することが可能になる。同時に、SNSでファンを獲得している事業体やインフルエンサーは、そのコミュニケーションをよりシームレスに購買行動に転化させることができるようになる。

アーンドメディアに分類されるSNSは利用者が増加する一方、決められたフォーマットやプラットフォームがあるためそも上でEC事業を展開するにはハードルも多かった。今回の「Gibbons」のリリースによって、SNS上での情報やコミュニケーションをより手軽に購買行動へとつなげることが可能となり、EC市場の底上げにもつながることに期待がかかる。