アプリ最新トレンド大放出。Oisix、ヤマト、Origamiが語るアプリの今
EC業界の中でもアプリの提供を開始している企業も増えており、作ったもののどのようにしてダウンロードを促すべきなのか、そしてどのように運用していけば良いのかと悩みを抱える方も少なくない。
アプリビジネスの支援を行なっているApp Annie社は定期的に「DECODE」というセミナーイベントを開催しているのだが、今回はオイシックスやヤマト運輸、Origami社などECに関わる企業が登壇するとのことで、セミナーへの取材を敢行。
前編ではアプリを継続して利用してもらうためのアプリ設計が、そして後編ではコンテンツ作りについて語られ、2時間半に渡って今の時代性を反映した”アプリ”が語られた。
後編:継続して使われるアプリとは?メディア2社のコンテンツ作りを大公開
→https://ecnomikata.com/ecnews/16921/
ユーザーがスマホに残すアプリになるには?
第1部ではApp Annie社 エバンジェリストの向井 俊介氏がアプリ市場の”今”について語った。
「30個」
これは、消費者が1ヶ月に利用するアプリのおおよその数だ。アプリの利用時間は伸びているものの、限られたスマートフォンの容量や通信制限などがある中で、不要なアプリは沙汰されてしまうのである。ところが、新規のアプリDL数は頭打ちとなっているものの、収益は依然成長しており、1兆円まで延びている。
数あるアプリの中で利用者数を伸ばし、注目されている国内でのアプリを利用したマーケティングの実例5つを向井氏が解説を含めて紹介。今回紹介された注目のアプリはコカ・コーラが提供する「Coke ON」、フードデリバリーの「UBER EATS」、サーティワンアイスクリームの「31cLub」、丸亀製麺、いきなり!ステーキの「いきなり!肉マイレージアプリ」だ。
その中でも印象的だったのは、「いきなり!肉マイレージアプリ」だ。販売しているものがステーキということで、原価が高い分、クーポンを配布するのではなく期間を空けずにキャンペーンを開催しているのだ。向井氏は過去のデータと見比べ、いきなり!ステーキのアプリがリリースされた後、吉野家やはなまるうどんのアプリが非常にDLされるようになったことから、外食する時にアプリを開くという習慣を生み出したのではと考察。
「業界でユーザーに使われているアプリであれば、脅威ではなくチャンスです」と第一部を締めくくった。
EC、配送、決済。それぞれのアプリ活用
第2部では、『カスタマージャーニー設計におけるアプリ活用法』をテーマに3名がパネルディスカッションを展開。
「もっと広がればいいのに、というアプリを持っている人たちです」と話すのは良品計画で「MUJI passport」を生み出した、現オイシックスドット大地株式会社の奥谷 孝司氏。奥谷氏の熱いコールによって実現した今回のディスカッションにはその