Evory「ジオターゲティング広告」提供を開始。ユーザーの位置情報はどこまで活用されるか

ジオターゲティング広告

 株式会社アイモバイル(本社:東京都渋谷区)の関連会社、株式会社Evory(本社:東京都渋谷区)は2018年3月より、ユーザーの位置情報を活用した「ジオターゲティング広告」の提供を開始した。

 アイモバイルはインターネットを通じて、高度で安心し喜んでもらえるサービスの創造、提供を行っており、「モバイル広告に改革を起こしたい」という想いを胸に2007年に創業した。現在では、インターネット広告事業を軸とし、国内最大級の規模を誇るアドネットワーク「i-mobile Ad Network」を提供している。

 また、これまで培ってきた顧客基盤と自社開発による迅速かつ幅広い事業展開を強みとしており、アフィリエイト事業、動画広告事業及びDSP事業等の多種多様な広告配信サービスを展開。昨年にはデジタルサイネージ広告事業「SCEEN(シーン)」の提供を開始するなど、新しい技術の創造やサービスの構築に取り組んでいる。

 アイモバイルの関連会社Evoryでは、DSPを活用したリターゲティング配信の提供を開始。CPA最適化エンジンや豊富な運用機能を駆使して、顧客の課題解決を目指していく。アイモバイルの国内最大級の広告在庫を保有するアドネットワークで培ってきた、広告運用、解析、課題解決など膨大なデータと実績を基にシステム開発に取り組み、独自のサービス展開を進めている。

「ジオターゲティング広告」で認知効果の高いアプローチを

 そのEvoryは2018年3月より、ユーザーの位置情報を活用した「ジオターゲティング広告」の提供を開始すると発表した。この機能では、Evoryが取得するユーザーの緯度・経度のデータを基に、特定の位置にいるユーザーにのみ広告配信を行う。

 例えば、実店舗をもつ広告主やイベント開催を目的とした案件において、半径5km以内にいるユーザーにのみ店舗情報やイベント告知の訴求が可能となる。また、バナー広告から動画広告まで対応している広告フォーマットは幅広く、オーディエンスデータや独自の広告データを掛け合わせることで、指定位置の特徴に合わせた認知効果の高いアプローチに活用することができる。

位置情報の取得がもたらすメリットを最大限享受していくために

 位置情報からは大きなデータを得ることができる。滞留時間や動線情報などから、行動範囲もある程度絞れる。この情報を活用した広告は生活に密着してくるため効果も上がりやすいだろう。そして将来的にはマーケティングや業務の効率化、来店ポイントの付与、その先にはオムニチャネル化へと繋がっていくのではないだろうか。

 スマートデバイスの普及でユーザーは利便性を、企業は情報を、互いに得ることに成功した。そこから更にユーザー・企業がともにメリットを享受していける仕組みを構築していかなければならないだろう。そのキッカケ作りとしてEvoryの「ジオターゲティング広告」には期待がかかる。

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