阿里巴巴集団(アリババグループ) 中国企業がアメリカで上場

ニューヨーク証券取引所(NYSE)上場 ワールドワイドに事業展開

中国のEC最大手、阿里巴巴集団(アリババグループ)は、ニューヨーク商圏取引所(NYSE)に現地時間19日、上場することを発表した。
新規株式公開にともなう公開価格は一株あたり68ドルに決まった。市場資金吸収額は218億ドル(約2兆3500億円)となり、過去の世界IPO最大級となる。

アリババは1999年にジャック・マー氏が創業。「Amazon、ebay、Googleを合わせたような企業」と呼ばれるほどの規模を持つ。日本での知名度は浸透していないが、中国EC業界のトップ企業であり、今回のNYSE上場で一気に認知度も上がる見通し。ソフトバンク(孫正義社長)が四割弱の株を所有していることでも有名であり、今後本格的な世界進出も想定される。

多種多様な品揃えの出品物

アリババの出品カテゴリには「物流サービス」「化学薬品・化成品」「冶金・鉱物」など普段あまりECで目にしない項目もあり、その規模の大きさも話題となっている。遊園地の乗り物やコンテナ船なども売られており、一風変わった社風で他のEC企業との差別化を徹底している。
日本でのチッカーシンボルは「BABA」となる。

中国ECの伸び率は昨今目を見張るものがあり、急速な成長が展開されている。世界最大のECイベント「IRCE」を運営している米エメラルド・エクスポジションズ社のグループショーディレクターであるクレイグドゥーリー氏は、中国やアジアのECの伸びについて「EC市場は今後ますますボーダレスになっていくだろう。今、情報発信はアメリカだが、アジア地帯で新しいシステムが生まれ情報の発信国が変わるのでは」とコメントを述べている。