楽天×飛騨市”地方から日本を元気に” 楽天が地方を結ぶ架け橋に

西村 勇哉

楽天株式会社(以下「楽天」)は”イノベーションを通じて、人々と社会をエンパワーメントする”という経営理念のもと「地方から日本を元気に」をコンセプトに多くの地方自治体と提携し、地方創生に注力している。今回行われた地方創生サミット2018では上は北海道、下は九州と2日間で109団体、のべ308人もの関係者が訪れたことからもその影響力と注目度の高さがわかるだろう。

そして今回紹介するのは岐阜県飛騨市。楽天との協力のもと「飛騨市ファン増大計画」という取り組みを行っている。

その内容を見ていこう。

飛騨ってどんなところ?あの超有名映画の聖地!

飛騨市は市の面積の約92%が森林というとても自然豊かな地域だ。その自然の中で育った農作物や畜産は多くの人が目にしたことがあるだろう。しかし実際に飛騨市に足を運ぶ人はそう多くない。なぜなら飛騨市の周りには飛騨高山、下呂温泉、白川郷といった観光名所に囲まれ、アクセスも不便だからだ。

しかし飛騨市は2016年夏に公開された映画「君の名は」で一躍その知名度を拡大させた。聖地巡礼といった形で多くの観光客が国内外問わず訪れた地域なのだ。

締結当時最多の協定!日本初の取り組みも

そんな飛騨市が楽天と一緒に行っている取り組みは10項目にも及ぶ。その中でも楽天Edyを活用した「飛騨市ファンクラブ」は非常に興味深い内容となっている。

「飛騨市ファンクラブ」の会員になると飛騨市を訪れた際に、お土産の割引や、飲食店を利用した際には1品無料で食事を楽しむことができたりする会員証が発行される。

また会員証の他に名入り名刺も発行される。その名刺を友人などに渡し、その友人が飛騨市を訪れると会員証と同じ効果を得ることができるのだ。いわば会員がそれぞれ観光大使のような役割を担い、口コミによりファンが増えていく仕組みになっている。

そしてこの会員証が楽天Edyカードとしても使うことが可能なのだ。この会員証Edyカードの使用料の0.1%は楽天Edyから飛騨市に寄付される”企業版ふるさと納税”の役割を果たしているのだ。

関わる人全員をハッピーに

この連携の一番のポイントは飛騨市と楽天Edyはもちろん、ファンクラブ会員と飛騨市内事業者、関わる全ての人に多くのメリットがあることだ。

飛騨市にとってはEdyを通した寄付や知名度の拡大、楽天Edyは利用者の増加がメリットとなっている。またファンクラブ会員はEdyの利用により楽天経済圏の恩恵と飛騨市からのサービスがもたらされ、市内事業者は商品PR・購入などがメリットとして挙げられる。

このような取り組みの結果、現在会員は2000人を突破し、そのファンは47都道府県全てを網羅しているという。飛騨市のもともと持っていた魅力を楽天が最大限引き出した結果といえよう。また市内で暮らす人々にとっても47都道府県全てにファンがいるという事実は大きな誇りとなり、モチベーションの向上にもつながっており今後もさらに多くのファンを増やすため、他自治体を巻き込んだ連携も検討しているという。

地方の架け橋に

少子高齢化が問題になってる今、地方創生に取り組むことは大きな社会貢献になる。地方自治体だけでできることは多くなく、法人との協力は今後重要な要素になってくるだろう。楽天は約70近いサービスを運営しており、地域課題に合わせてそのサービスをカスタマイズできる。多くの自治体にとって頼りになる存在だ。

また今回のサミットには多くの自治体関係者が出席していた。楽天はこの多くの自治体の架け橋としての役割も今後求められていくのではないか。自治体同士を結びつけ、地方創生から日本創生へと規模が拡大していくのも夢ではない、そう強く感じた。

人の力で人を動かす 今後の展開に注目

地域の魅力を発信しているTURNS編集長 堀口氏が述べていた「人は結局人でしか動かない」という言葉の通り、ファンクラブ会員に多くの人が動かされた結果、2000人という会員までその規模を拡大させた「飛騨市ファンクラブ」。

職員が最後に宣言していた「今後も面白い取り組みを行って多くの人にHAPPYを届けていく」、その言葉に期待し、これを機にファンクラブに入会するのも面白い。

2018年8月追記:楽天だからこその返礼品

2018年8月には楽天ふるさと納税限定の飛騨市返礼品として渡辺酒造店「蓬莱 秘蔵酒」の掲載を開始した。

総米600kgの小仕込みで、精米歩合35%の大吟醸の熟成酒をベースに、精米歩合18%の大吟醸の熟成酒をブレンドしている日本酒だ。酒造家が技術研鑽のために製造している熟成酒のため、通常はECサイトや店頭で流通することがなく、極めて希少性の高い日本酒となっている。

渡辺酒造店の地域経済に貢献したいという想いから実現した今回の動きは楽天が飛騨市事業者に信用されている証でもある。今まで飛騨市と培ってきた関係があったからこその商品、今後も様々な飛騨市の商品が追加されることに期待したい。

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記者プロフィール

西村 勇哉

メディア運営事業部 編集チーム所属
見た目はヒョロイのに7歳から空手を習っています。
他にも水泳、サッカー、野球、弓道の経験有り。
たまにメルマガに登場しますが乃木坂46の話しかしません。
連絡先→nishimura@ecnomikata.co.jp

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