メルカリがサービス開始5周年を記念して同社の歴史を掘り下げる『数字で見るメルカリ』を公表

ECのミカタ編集部

メルカリは、7月2日(月)をもってフリマアプリ「メルカリ」のサービス開始5周年を迎えた。これを記念して、5年間(2013年7月2日~2018年4月30日)の歴史を数字で振り返る『数字でみるメルカリ』を発表した。

世界合計で1億800万ダウンロードを突破

世界合計で1億800万ダウンロードを突破

EC市場の中でもフリマアプリ・ネットオークション分野は、伸びしろが大きいとして引き続き注目を集めている。そのフリマアプリの牽引役でもあり、先日は株式市場への上場でも視線を集めたメルカリが、サービス開始5周年を記念して各種の数字を取りまとめて内容を公表した。

同社によれば、2013年7月2日のサービス開始から5年を経て、ダウンロード数は日本で7,100万ダウンロード、アメリカで3,750万ダウンロードを突破し、世界合計では1億800万ダウンロードを突破しているという(2018年3月31日時点)。

カテゴリー別に見るとレディースが最も多く(26.2%)、次いでエンタメ(18.0%)、メンズ(16.9%)と幅広いジャンルの商品が取引されていることがわかったそうだ。また、この5年間で取引された件数は累計約2.8億回となり、平均すると1時間に約6,400回の取引が行われていることにもなるという。

メルカリらしいエピソードが並ぶ

メルカリらしいエピソードが並ぶ

同社は今回、5年間の”1番”を徹底調査する「メルギネス」として取りまとめている。以下その内容を見ていく。

◇取引されているブランドTOP10

同社では、買われているブランドと売られているブランドを比較すると、上位5位は同ブランドがランクインしている一方で、6位以下ではガジェット系のアップルや子ども服のミキハウスなどがランクインしており、需要と供給に差があることがわかったとしている。ガジェット関連商品や子ども用品はメルカリで売りやすく、シャネルやルイヴィトン、コーチなどの海外ブランド品はメルカリで掘り出し物が探せるとも言えそうだ。


◇1番最初に売れたモノ:ドット柄のカットソー(2013年7月2日)

サービス開始日(2013年7月2日)に売れたのはわずか16品。今では1日平均の流通総額が約10億円を超える(2018年3月31日時点)「メルカリ」もサービス初日に売れたのは総額約2万円だった。


◇1番高く売れたモノ:ダイヤモンド 315万円

300円〜999万9,999円までの商品が出品できる「メルカリ」では、「意外」にも高額な商品が取引されており、代表的なものでは、エルメスの鞄やロレックスの腕時計、メルセデス・ベンツなどの車など高額商品が取引されていることが判明したとしている。


◇1番”いいね”されたモノ:1,542件 仮面ライダーカードを買うために(※キャンペーン施策などを除く)

「メルカリ」を愛用しているママの姿を見て、5歳の男の子が「仮面ライダーカードを買いたいから、これ売って!」とお願い。公園で、集めたどんぐりと、拾った鈴、お手製の紙粘土で作ったお団子を付けて300円で出品すると、そのほっこりするストーリーがSNSなどで拡散されたことから”いいね”が集まり、最終的には子ども好きなユーザーによって購入されたという。


◇1番フォロワー数が多いアカウント:「ミヤハラ農園」

ミヤハラ農園は、若くして脱サラをして農業を始めた宮原龍磨さんが立ち上げた佐賀県武雄市の農園だそうだ。発芽にんにく「スプラウトにんにく鉄子」の栽培を始め、農産物の委託販売も請け負っている。農協で取扱のない野菜や認知度の低い農作物でも、消費者へダイレクトにアピールできるからと「メルカリ」内にあるライブコマース機能「メルカリチャンネル」を利用しており、現在フォロワー数約6,000人とメルカリ内で1番多くフォローされる人気の出品者となっているとのことだ。

「メルカリらしさ」がどうなっていくか

鮮烈なデビューを飾って早くも5年になることにも驚きだが、とかく特徴が薄いとされる日本発ベンチャー、あるいはIT関連企業の中で、ひときわ精彩を放っているメルカリ。上場によって、ユニコーン企業(評価額が10億ドルを超えるスタートアップ企業)としてさらに注目を集めているが、今回はその歴史をとりまとめた同社らしいランキングとなったようだ。

特に既製品やブランド品の出品が並ぶ中で、小さな子供さんが出品したハンドメイドの作品が「いいね」でランキングトップになるなど、メルカリならではの心温まるエピソードも盛り込まれていた。メルカリは、これらの同社らしさを武器に、さらに拡大するものと見られているフリマアプリ・ネットオークション市場において、今後もその存在感を一段と発揮していくに違いない。

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