クラウド在庫管理システムで物流の課題を解決するロジザード社が東証マザーズに株式上場

ECのミカタ編集部

クラウドWMS(倉庫・在庫管理システム)「ロジザードZERO」やクラウド店舗在庫管理システム「POSぴた-RBM-」、クラウドオムニチャネルツール「ロジザードOCE」、倉庫紹介サービス「ロジザード・マッチン」など各種のサービスを提供するロジザード株式会社は、平成30年7月4日に東京証券取引所マザーズへの株式上場を果たした。

クラウド在庫管理システムを提供しているロジザード社がマザーズ上場を果たした。同社は、公表した決算資料の中でも、国内でスマートデバイスの普及を背景とした消費者の商品購入スタイルが急速に変化を指摘し、小売り各社はそれに対応するためのEC販売に大きくシフトする施策を進める点を指摘している。

一方、こうしたECを支える物流業界においては、社会問題ともなっている人手不足がいよいよ深刻化しており、サービス価格の適正化の動きを活発化させると同時に、生産性向上のための省力化・自働化へのニーズが高まっている。

平成30年6月期の業績予想も好調

平成30年6月期の業績予想も好調

そのような状況を踏まえて、同社グループは、主力である倉庫在庫管理システムをクラウドで提供する事により、顧客にとって初期投資を抑え、月額利用料でシステム導入ができる点、及びEC物流のニーズに対応した機能追加を通販黎明期から継続的に進めている点などが支持され、堅調に顧客数を伸ばして来た。

直近では、オムニチャネル戦略を進める先進的な事業者への場所別在庫情報を提供する開発案件など、新たな取組も進めており、物流業務をシステムやソリューションの面での支援を果敢に続けている。

そうした実績を重ねる中、平成30年6月期の同社の業績予想については、平成29年12月までは実績値、平成30年1月以降は以下の前提条件に基づいて算定し、売上高1,319百万円(前期比22.9%増)、営業利益136百万円(前期比52.8%増)、経常利益129百万円(前期比48.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益78百万円(前期比39.2%増)を見込む。

なお、平成30年6月期第3四半期の連結業績(平成29年7月1日~平成30年3月31日)については次の通りだ。

売上高:1,026,586,000円
営業利益:125,970,000円
経常利益:122,877,000円

資金調達面でも大きなアドバンテージ

ロジザード社は、このようにクラウド在庫管理システムへの顧客からの支持などを背景に、決算および績予想の面でも堅調な事業展開を続けている。その中での東証マザーズへの株式上場となった。

今後は株式市場からの資金調達も可能になり、今後の新たな事業展開にも大きなアドバンテージを得たことになる。すでに物流をクラウド・ソリューションの面から力強く支えている同社だが、打ち出せる施策の幅にもさらに余裕が生まれることになり、既存システムの拡充と共に、新たな展開にも大いに期待がかかるところだ。

変化する物流の現場を前に、引き続き課題解決のために存在感を発揮する同社の雄姿にエールを送りたい。

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