ユニクロがパーソナライズされた買い物アシスタントを実現する『UNIQLO IQ』を公開
ユニクロは7月11日(水)より、2017年9月から一部会員を対象に試験運用を実施していた、おすすめのコーディネートやアイテムをお知らせする買い物アシスタントサービス『UNIQLO IQ』を正式公開した。
一人ひとりのユーザーにフィット
今回、ユニクロが公開した「UNIQLO IQ」は、AI(人工知能)を活用したチャット自動応答システム(チャットボット)で、ユニクロ公式アプリの中で起動する新サービスだ。個々のユーザーの「買い物アシスタントサービス」として、ユニクロでの買い物の際、オンラインストア内の人気ランキングをはじめ、フリーワードでの商品検索や星座占いによる今日のラッキーカラー商品のほか、雑誌に掲載されたアイテムまで、様々な目的別に商品やコーディネートをユーザーに提案する。
豊富な機能でユニクロでの買い物体験をより楽しく
以下、ユニクロが発信している「UNIQLO IQ」の主な機能や利用シーンについてだ。
◆1.
「外出、学校行事、旅行」など、シーン別のフリーワードからおすすめコーデ提案
ユーザーの日常のシーン別におすすめコーデを簡単に検索できる。例えば、「おでかけ」と選択した場合では、さらにIQが「どこに行きますか?」と、女子会や同窓会のほか、結婚式、ランチやディナーまで、より具体的なシーンをヒアリングし、最適なコーデを提案する。
◆2.
気になる商品の店舗在庫やオンラインストアの商品ページが手軽に閲覧できる
各ユーザーにおいて、気になる商品が見つかった場合、位置情報やフリーワードで店舗の在庫状況を簡単に確認することが可能だ。また、気になる商品をタップするだけで、商品の詳細ページも確認できる。
◆3.
“体型の悩み”や“雨の日”といったフリーワードでの商品検索が可能に
IQは“二の腕隠れる”や“雨の日”といったフリーワード検索からも、ユーザーにとって最適なユニクロ商品が提案できるという。例えば、“二の腕隠れる”と入力した場合では、ユニクロ商品の中でユーザーがオンラインストア上で関連コメントをした商品を検索し、それを提案する。例として、“雨の日”と入力すると、「防水・撥水機能が良い」とコメントされた商品を提案する仕組みだ。
◆4.
ユニクロオンラインストア 48 時間以内の売上ランキングで“今”の人気商品が探せる
「WOMEN」「MEN」「KIDS」「BABY」の各カテゴリーの中から、IQが 48 時間以内の売り上げランキングを調べて、人気アイテムを提案する。人気アイテムはカテゴリー別に加えて、「トップス」や「ボトムス」といった商品ジャンルで選択できるほか、さらに「トップス」の中でも「カジュアルシャツ」や 「ポ ロシャ ツ 」 といった商品ジ ャンルのサブカテゴリーの中まで細分化された条件で商品を検索することが可能だ。洋服選びのみならず、今のトレンドを知る上でも参考にできる。
◆5.
星座占いによる今日のラッキーカラー商品を提案する
毎日、IQがユーザーの星座占いによる今日のラッキーカラーを紹介し、そのラッキーカラーをトップスやボトムスといった商品カテゴリーごとに提案する。
◆6.
雑誌に掲載されたアイテムがすぐに分かる
女性誌・男性誌の最新号で掲載されたユニクロ商品をIQが教えてくれるため、掲載された雑誌別にユニクロ商品を検索することが可能だ。ユーザーが雑誌掲載と検索すると、IQが「どの雑誌に載っていた商品をお探しですか?」と、ユニクロ商品が掲載された最新の雑誌を提案してくれるため、希望する雑誌をメニューから選択するか文字入力すると、商品を確認することができる。
※掲載雑誌例(2018 年 6 月号の場合):
「mina(主婦の友社)」)「non・no(集英社)」「ViVi(講談社)」
「CanCam(小学館)」「VERY(光文社)」「smart(宝島社)」など (順不同)
◆7.
豊富なラインナップからお気に入りの一枚が簡単に探せる機能「UT ファインダー」
「UT ファインダー」では、豊富なラインナップの「UT」から、48 時間以内の人気ランキングをはじめ、キャラクターやアート、ブランド別に検索することが可能だ。デザイン別に検索することも可能で、「IQ」が好みの形や柄別に「UT」を提案する。
サイクル構築・強化への寄与にも期待
ファストファッション界を常にリードし続けるユニクロ。同社は、すでにリアル店舗とネットをつなぐ施策を数多く繰り出しているところだが、新たに買い物アシスタントサービスを提示した形だ。
買い物体験の向上は、ユーザーの満足度を上げるだけでなく、それを通してブランドとユーザーとの信頼関係を向上させることにつながる。このIQは、つぶさにユーザーのライフスタイルを把握し、個々の趣向や行動パターンにフィットする形で、その効果をさらに高めることになるだろう。
また仮に、個々のユーザーのつぶさな消費動向が把握できれば、マーケティング施策上でのサイクル強化にも大いに寄与することにもつながる。ユニクロがユニクロであるために、そしてさらに進化するユニクロを形作る意味で、大いに威力を発揮することになりそうだ。