日本から中国へ。オープンロジとイーバイグローバルリミテッドが業務提携を発表

ECのミカタ編集部

株式会社オープンロジ(本社:東京都豊島区/代表:伊藤秀嗣)は、本社をオレゴン州に構えるイーバイグローバルリミテッドとの業務提携を発表した。共同で中華圏に向けた配送網を構築し、EC事業者向けの配送サービスを提供する。

オープンロジの倉庫管理システムと、イーバイグローバルリミテッドのネットワーク、航空配送、互いの利点を生かして発足した今回のサービス。その目的と効果のほどは。

倉庫管理システムと航空便ネットワークのタッグ

倉庫管理システムと航空便ネットワークのタッグ

オープンロジは、オンラインで物流業務を委託できる物流サービス。現在3,500社以上のEC事業者が利用するサービスとなっている。

今回業務提携を結んだイーバイグローバルリミテッドは、全世界10か国に自社倉庫を持ち、個人向けの国際転送サービスを有する企業。現地倉庫からの定期航空便を確保することで、より速く効果的な配送を可能としている。両社が手を組む目的は、EC事業者の利用する配送サービスを強化していくことにある。

配送サービスの強化

オープンロジは、かねてより中華圏への配送にはEMSを使用。今回の提携によりイーバイグローバルリミテッドの独自の航空便を利用できるようになり、EMSの3割の価格で提供することを可能とした。
 
現在、イーバイグローバルリミテッドの倉庫は香港、マカオ、中国、韓国、アメリカ、日本、台湾、シンガポール、マレーシア、イギリスの10か国にある。このすべての倉庫に、オープンロジの誇る倉庫管理システムを導入予定だ。

越境EC拡張のカギを握るのは爆買い中国

越境EC拡張のカギを握るのは爆買い中国

なぜ、中華圏に向けた安価な配送サービスを展開するのか。

経済産業省によると、中国の越境EC市場規模は2021年には2017年の約2.2倍になると予測されている。近年の中国人の「爆買い」と呼ばれる購買行動を見ても、また規制をものともしないネット環境の拡張を見ても、中国は国内EC事業者にとって販路拡張の無限の可能性を秘めた市場といえる。

その中華圏への配送を強化することは、今後の成長の為にも重要事項といえる。今回の業務提携で国内EC事業者の選択肢は拡大した。新規はもちろん既存で越境ECを行なっている事業者にも興味深いニュースなのではないだろうか。

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