BEENOS、『naturacart』を運営するcartへの出資で合意
BEENOS 株式会社(東証一部 3328、本社:東京都品川区、代表取締役:直井 聖太、以下「BEENOS」)は、世界中のバイヤーがセレクトした商品や日本にまだ入荷していない海外ブランドメーカーの商品を販売するナチュラル&オーガニック商品のCtoC/BtoC マーケットプレイス「naturacart」(以下「ナチュラカート」)を運営する株式会社cart(本社:東京都渋谷区、代表:橋本雅治、以下「cart」)にシリーズBラウンドで出資することを合意した。
世界中の上質なナチュラル&オーガニック商品をつなぐ
BEENOSは、これまでも「モノ・人・情報を『日本から海外へ』、『海外から日本へ』と双方向に繋ぐグローバルなビジネス展開」の実現を強みとし、越境EC関連サービスの運営、インバウンド需要を見込んだ日本独自のコンテンツ商材の企画・開発、そして世界11カ国80社以上の企業への出資を行って来た。
今回、そのBEENOSが出資をすることで合意したcartは、オーガニック商品のCtoC/BtoCマーケットプレイス「ナチュラカート」を運営している。ナチュラカートは、世界中の上質なナチュラル&オーガニック商品をつなぐECプラットフォームとなっている。
「natural・organic・wellness・eco・fair trade」をキーワードに、全世界約50カ国のメーカー、ディストリビューター、ショップ、バイヤーが厳選した商品を取り揃えており、その商品数は現在約3万点以上、ブランド数は約2000ブランドにも上る。 美容やフード、ワイン、サプリメントの他にホームケアからスポーツまで、幅広いラインナップの商品を世界中から手軽に購入できる点が大きなアドバンテージだ。
『ナチュラカート』の成長性に着眼
今回の出資の合意に至った背景についてBEENOSは、次のように述べている。cartが運営するナチュラカートは、ナチュラル&オーガニック商品のマーケットプレイスで、オーガニック商材の出品数は日本最大規模を誇る。オーガニック市場は、世界的に拡大が続いているといわれており、近年日本でもオーガニック商品への関心が高まっているが、日本で商品展開をするオーガニック関連メーカーは海外と比較してまだ少ないのが現状だ。
その点でcartは、海外と日本を繋ぐグローバルなCtoCとBtoCのモデルを両立していることや、小売・物流・CtoCビジネスなどの多様な知見や海外ネットワークを有する経営陣により、ナチュラカートにおいて世界中の上質なオーガニック商品の出品数はさらに拡大し成長性に期待ができる。
また、BEENOSが保有する越境ECノウハウをcartに提供することに加え、BEENOSの海外4拠点(アメリカ、イギリス、ドイツ、オランダ)の倉庫機能と連携し物流面での効率化を図るなど、事業シナジー効果の発揮への寄与も見込んでいるようだ。
日本のみならず世界のEC市場を見据えた展開に期待
前述したようにBEENOSは、オーガニック市場規模拡大に伴う同社事業の成長を有望視したこと、そして、BEENOSグループとの事業連携によって新たな価値創造に貢献することを期待し、出資することを決定したのだ。また今後は、相互の事業規模拡大を目指し、株主かつ戦略パートナーとしてサポートして行くことを表明している。
EC市場は、「越境EC」というワードに象徴されるように、いとも簡単に国境を超えて商品や人を結びつける。そこにおいて、アイテムやサービス、ブランドの競争力は、即座に世界市場でも試されていると言っても過言ではない。一方で、言語や商習慣、どのような決済サービスが消費者に受け入れられているかをはじめ、市場が国や地域によってローカライズされているのも事実だろう。そこにおいて、日本のEC市場において、まだまだ伸びしろが大きいオーガニック関連分野に着眼したというのは、注目に値する。
今後、ナチュラカートへの出資を通して、さらにECでのオーガニック関連分野でのアドバンテージが高まれば、日本国内市場はもちろん、日本発の商品への関心が高い中華圏をはじめとしたアジアの消費者にも大いに訴求することが可能だろう。ぜひ今後のBEENOSとナチュラカートのさらなる展開に視線を送りたい。