ブラックフライデー・サイバーマンデーとは

「ブラックフライデー」「サイバーマンデー」と聞いて、年末のセールを思い浮かべた人は、かなりのショッピング通でしょう。米国を中心に海外で広まっている言葉ではあるが、着実にその認知が日本にも広がっています。その内容に迫ります。

米国発!年末商戦に先駆けた大セール!

ブラックフライデーとは11月の第4金曜日を指します。米国では感謝祭の翌日ということですでに浸透している言葉だ。そしてサイバーマンデーはその次の月曜日のことを言います。

米国では、感謝祭からサイバーマンデーまでの月曜日は、実店舗とオンラインショップでセールが大々的に行われることから、年末商戦を見据えたバーゲンとなっています。特にサイバーマンデーはオンラインでの買い物が活発になる傾向があり、多くのECサイトでキャンペーンを行なっています。

日本でも影響が年々強くなり、この時期から年末商戦にむけた動きを小売業界は始めています。もともと11月になると年末商戦が控えているため消費者の購入意欲は低くなってしまいます。その時期の経済を活性化させたいという国の意図もあり、多くの企業が大々的なセールを行うのが通例になりつつあります。

2017年のブラックフライデーでトイザらスは最大90%割引を行なった

【2017年事例】
・トイザらス
お楽しみ袋 19000円→2999円

・イトーヨーカドー
「半額キャッシュバックキャンペーン」

・ABC MART
最大60%割引

ほんの一部ではありますが、全国的に有名な店舗は大々的なセールを行なっているのは明白です。去年の勢いそのままに、2018年も多くの店舗がブラックフライデー・サイバーマンデーの時期には年末商戦さながらのセールが開催されると思われます。

ネットショップでも大々的なセールが!

国内のEC業界でも徐々にブラックフライデーとサイバーマンデーの波は浸透しつつあります。

2017年には楽天市場が「ブラック」にちなんで色が黒い炊飯器や、高級魚「のどぐろ」など黒に関連した目玉商品を打ち出したほか、購入の際に付与される楽天スーパーポイントを最大36倍還元するなどのキャンペーンを行ないました。

Amazonでは「Amazon Holiday 2017 サイバーマンデーセール」と題して、百貨店大手マルイと協業し、渋谷モディにポップアップストアを展開し、リアルとECを提携し、今まで取り込めなかった消費者に両社の買い物を体験してもらい買い物の楽しさを体験できるイベントとなったといえるでしょう。

もちろんAmazonのサイトでも大々的なキャンペーンを行い、2017年のサイバーマンデーセールは2016年の3倍の販売数を記録しました。2018年のキャンペーンにも注目が集まることは間違い無いのではないでしょうか。

年末商戦は11月末からが普遍的になっていく?

年末商戦は11月末からが普遍的になっていく?

クリスマスの時期からが年末商戦という従来から、11月末から年末商戦と言われていくかもしれません。

実店舗でのセールはもちろんですが、ネットショップのセールであるサイバーマンデーが今後消費者にどのような影響をもたらすのかはまだ未知数でしょう。とはいえAmazonや楽天市場などネットショップで商品を購入することに抵抗感がなくなってきた人は多くなりました。特に消費地から離れている地方に住んでいる人からしたら実店舗のセールより利用するハードルは低いと言えるのではないでしょうか。

2018年のブラックフライデーは11月23日、サイバーマンデーは11月26日です。SNSの普及によりバーゲンは情報戦と言っても過言ではありません。お気に入りのお店がいつ頃からどんな商品を取り扱うのかのチェックは欠かせなくなってくるのではないでしょうか。