ヤフー台湾、ヤフー株式会社とtensoが業務提携!ヤフオクとBuyeeの越境EC連携で日本と台湾を結ぶ

ECのミカタ編集部

左から 
ヤフー 執行役員 コマースカンパニー ヤフオク!統括本部長 梅村 雄士氏 
ヤフー台湾 オークショングループ統括本部長 林 燕氏
tenso 代表取締役社長 直井 聖太氏

BEENOS株式会社(東証一部:3328)の連結子会社で、越境ECサポートの代理購入サービス「Buyee」を運営するtenso株式会社(以下「tenso」)は、ヤフー台湾ホールディングス リミテッド (以下、ヤフー台湾)、ヤフー株式会社(以下「ヤフー」)と業務提携し、日本と台湾間の越境ECにおいて連携を開始したことを公表した。

台湾をはじめ越境ECで高い実績を誇る両社

今回提携を行ったBuyeeは、世界119エリアの会員を抱えており、中でも台湾の会員数は上位、年間新規会員登録者数は世界一だ。台湾への発送数も多く、tensoは台湾を戦略的な重点地域と位置付け年々その規模を拡大させている。

これまでにも台湾のユーザーのライフスタイルにあわせ、荷物を台湾のコンビニで受け取ることができる取り組みを日本企業としてはいち早く導入した。また、カスタマーサポート・マーケティングの拠点として台湾に支社を設立し、カスタマーサポート体制を強化している。今回の連携により、tensoは、台湾ユーザーのさらなる満足度向上を図る計画だ。

一方、国内ECサイトの海外販路拡大をサポートするtensoは、「転送コム」(海外転送サービス)と「Buyee」(代理購入サービス)の2つのサービスを展開している。

「転送コム」はECサイトの代わりに海外発送オペレーション、多言語カスタマーサポートを、「Buyee」ではそれに加えて翻訳、決済代行を行う。現在合計約2,000のサイトが導入しており、86の国と地域への発送実績を誇る。海外消費者からは、配送手段、決済手段が多様であることや、複数のサイトで購入した商品でも同梱できることなど、高いサービスレベルが評価され、会員数は150万人以上に上っている。

ヤフオクを利用する台湾ユーザーの利便性が各段に向上

ヤフオクを利用する台湾ユーザーの利便性が各段に向上提携による新スキーム(同社資料より)

今回の提携に先立ち、「Buyee」と「ヤフオク!」は2012年12月から連携しており、海外のお客様が「ヤフオク!」の商品を購入できるよう、「ヤフオク!」の海外販売サポートを「Buyee」が行ってきた。

新たな提携では、ヤフー台湾が展開する台湾のネットオークションサービス「ヤフー奇摩(キモ)オークション」の中で、「ヤフオク!」で出品されている商品を中国語(繁体字)で閲覧・検索できるようになることに加え、「Buyee」が翻訳・決済・海外発送・カスタマーサポートなどを行うため、台湾のユーザーは、より手軽に「ヤフオク!」内の日本の商品を「ヤフー奇摩オークション」から「Buyee」を通して購入することが可能になり利便性も向上することになる。

リユースとECの新しい地平がさらに熱度を増す

訪日台湾人の数は年間で450万人以上とも言われ、台湾の人口を考える時に、日本への高い関心がある事がわかる。また、「ヤフオク!」の商品は日本国外からも購入されているが、日本を除いた諸外国の中で台湾からの購入額は世界一となっているそうだ。

今回の台湾の主要なネットオークションサービスである「ヤフー奇摩オークション」との連携を通して、より多くの台湾ユーザーにより手軽かつセキュアな環境で「ヤフオク!」のアイテムを落札できるようになったことになる。

そして、日本のユーザーは、「ヤフオク!」のみならず、台湾の「ヤフー奇摩オークション」ユーザーを対象に取引を行うことが可能となったわけだ。

ネットオークションの老舗であり、リユースECを牽引するヤフオクと日本への高い関心を寄せる台湾の人々、そして越境ECという今まさに注目のワードが重なった今回のニュースは、2018年の中でもひと際、熱度が高い内容と言えるだろう。

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