【ヤフー】「アドフラウド」対策を強化。不正な広告費の搾取を防ぐ

ECのミカタ編集部

ヤフー株式会社(本社:東京都千代田区/代表:川邊健太郎、以下Yahoo! JAPAN)は、不正に広告費をだまし取ろうとする手法「アドフラウド」対策を強化するため、9月21日に広告配信の一部を一時的に停止することを発表した。

問題の「アドフラウド」とは

「アドフラウド」は、広告費用に対する成約件数や広告効果などを不正に水増しする手法のこと。
 
具体的には、サイトを訪れた人を広告で埋めつくされたサイトに飛ばしたり、そもそも広告を人の目には見えない状態にして表示し、サイトを訪れた人には実際に見えていない広告を「見た」とカウントしたり、インターネット上の操作を自動で行うプログラム、ボットなどを使用し無効なインプレッションやクリックをおこなったりする。

広告配信を一部停止。Yahoo! JAPANの挑戦

広告配信を一部停止。Yahoo! JAPANの挑戦

Yahoo! JAPANでは、このような問題の解決のために、Yahoo! JAPANとYahoo!ニュースなどですでに直接契約があり、安全性が確認できているサイトを除き、広告配信の一部を一時的に停止する。

停止される対象は、SSP事業者の広告配信、および、パートナーを介して第三者のウェブサイト等に広告を配信する、シンジケーション契約を結んだ事業者を介した広告配信の一部。

 SSPはSupply Side Platform(サプライサイドプラットフォーム)の略で、サイトの広告枠販売や広告収益最大化を支援するツール。それらの安全性の低い広告配信を徹底的に見直す構えだ。

今後、一時停止したサイトについては、基準を厳格化した上で、あらためて安全性の確認をおこない、順次配信を再開していく予定。

ウェブパトロールの強化を

Yahoo! JAPANは今後とも、広告配信面の審査・パトロールの強化、サイト運営者確認の厳格化など、不正排除と検知精度向上に全力で取り組む姿勢だ。

その気になればいくらでも拡張する可能性のあるウェブの世界では、どんな抜け穴があるかわからない。定期的にパトロールすることはもちろん、契約者との関係は厳密にしておきたい。

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