ネットスーパーの利用は微減するも、ファン化は推し進められている

ECのミカタ編集部

株式会社ジャストシステムは、マーケティングリサーチに関する情報サイト「Marketing Research Camp(マーケティング・リサーチ・キャンプ)」で、ネットリサーチサービス「Fastask」を利用して実施した『Eコマース&アプリコマース月次定点調査(2018年10月度)』の結果を公表した。当該調査は、17歳~69歳の男女1,100名を対象にしている。以下その内容を見ていく。

全体の利用者は微減ながらもリピーターの購買行動は深化

現在、「ネットスーパーを利用している」人は15.3%で、2013年4月度調査の18.8%から3.5ポイント減少した。しかし、ネットスーパー利用者に利用頻度について聞いたところ、「週3日以上、利用している」人は21.6%で2013年4月度調査時(9.6%)から12ポイント増加、「週に1、2日程度、利用している」人は25.5%で、2013年4月度調査時(17.6%)から7.9ポイント増加している。

※回答対象を2013年4月度調査と同じ20代~60代に絞り込んで再度集計。

スマホからの購入者が最多

スマホからの購入者が最多

ネットスーパーへの注文に利用する端末として、「スマートフォン」を挙げた人が最も多く(61.4%)、次いで「ノートパソコン」(56.9%)、「デスクトップパソコン」(26.8%)でした。「スマートフォン」から注文する人の割合は2013年4月度調査(15.7%)と比べ、45.7ポイント増加した。

※回答対象を2013年4月度調査と同じ20代~60代に絞り込んで再度集計。複数回答あり。

30代は靴をECで買う

30代は靴をECで買う

直近で靴を購入した店舗を聞いたところ、「実店舗」と答えた人は69.0%、「ECサイト」は29.7%だった。年代別に「ECサイト」と答えた人の割合を見てみると、10代は24.0%、20代は35.5%、30代は38.5%、40代は32.5%、50代は25.5%、60代は19.5%と、30代が最も高くなった。また、男女別に見てみると、男性が31.8%に対し、女性は27.6%だった。

※複数回答あり。

男女とも「ショッピングモール型ECサイト」が人気

靴をECサイトで購入した人に、購入したECサイトを聞いたところ、「ショッピングモール型ECサイト(Amazonや楽天など)」と答えた人が最も多く(49.5%)、次いで「ファッション特化型ECサイト(ZOZOTOWNやLOCONDなど)」(14.4%)、「通販カタログ販売のECサイト(ベルメゾン、フェリシモ)」(7.6%)だった。

男女別に見た場合でも、男女ともに「ショッピングモール型ECサイト」が最も多く利用され(男性:51.4%、女性:47.4%)、その次に利用されているサイトも「ファッション特化型ECサイト」と同じだったが、女性が22.4%の利用率に対して男性は7.4%と、15ポイントの開きがあった。

※複数回答あり。

日本市場でいかにネットスーパーが浸透していくか

調査結果にあるように、ネットスーパーの利用者全体は微減ながらも、利用者については、リピートするなど購買行動の深化がみられた。またネットスーパーの利用はスマホが最も多く、PCからの利用をわずかに上回り、今後もスマホからのEC利用が増加することが見込まれる。

いまだ日本でのネットスーパーの業態事態が発展途上とも言え、EC先進国での中国では、リアル店舗と連携したネットスーパーが大々的な展開をしている点を見るにつけ、今後、日本でさらにどう浸透していくかについても大いに注目されるところだろう。

 


記者プロフィール

ECのミカタ編集部

ECのミカタ編集部。
素敵なJ-POP流れるオフィスにタイピング音をひたすら響かせる。
日々、EC業界に貢献すべく勉強と努力を惜しまないアツいライターや記者が集う場所。

ECのミカタ編集部 の執筆記事