トランスコスモスのARアプリ『ARmadillo PLAYER』とその技術がECの購買体験を変えていく
トランスコスモス株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長兼COO:奥田昌孝)は、AR(Augmented Reality:拡張現実)の導入・活用を容易にするワンストップサービス「transcosmosARmadillo(トランスコスモスアルマジロ)」の新メニューとして、AR 体験を手軽に実現する汎用型AR アプリ『ARmadillo PLAYER(アルマジロプレイヤー)』の提供を開始した。
AR技術が『ARmadillo PLAYER』として結実
AR とは、現実世界と切り離された仮想空間であるVR(Virtual Reality:仮想現実)とは異なり、現実空間にデジタル情報を付加して表示することで現実世界を拡張させる技術だ。
「transcosmosARmadillo」は2018年9月に提供を開始したワンストップサービスで、ARの導入・活用に課題をもつ顧客企業向けに“実用性”と“リアリティ”を主軸に開発された。その技術は、オリジナルARアプリの開発、AR コンテンツの制作、コンテンツ管理システム(CMS)などをワンストップで提供する中、AR 施策の導入ハードルを下げて消費者へのAR 体験を手軽に実現する汎用型AR アプリ『ARmadillo PLAYER』として結実している。
空間認識が可能なiOS・Android の純正AR エンジン「ARKit」「ARCore™」の採用によって、実物が目の前にあるかのようなリアリティあるAR 体験を実現した。
ARで消費者の購買意欲を高める
顧客企業は、App Store・Google Playに登録されている『ARmadillo PLAYER』に専用チャンネルを開設することで利用が可能だ。
コンテンツ管理システム(CMS)の「ARmadillo CLOUD」にAR コンテンツを登録することで自動発行されるURL やQR コードをSNS・Web サイト・紙媒体・商品パッケージなどに載せて消費者をAR体験へと導き、さまざまなARコンテンツを現実空間に表示させるAR 体験を通じて消費者の購買意欲を高められる。
『ARmadillo PLAYER』利用料金:10万円/1ヶ月コンテンツダウンロード上限回数:20万回(1コンテンツ20MB 以内)
※上記を超える場合は別途、相談となる。
◆『ARmadillo PLAYER』 基本機能
[ARmadillo EYE]
AR コンテンツの表示に必要な空間やマーカー(画像)を認識する機能
[ARmadillo CLOUD]
AR コンテンツの登録・管理・配信が可能なコンテンツ管理システム(CMS)
[ARmadillo ANALYTICS]
アプリ分析機能
◆アプリ概要
[名称]
ARmadillo PLAYER
[価格]
無料
[対応端末]
iPhone 6s以降iOS 11以上の端末、Android
2020年度までに導入社数100社を目指す
同社では、ワンストップサービス「transcosmosARmadillo」 提供の背景と今後の展開について、次のように述べている。
「日本国内で実施されているAR施策の多くは、ARコンテンツの制作コスト・工数などの点から、イベントやキャンペーンでの短期的な施策がほとんどです。そこでトランスコスモスは、ARの導入・活用に課題をもつお客様企業のマーケティング活動において、長期的にARを活用して売上拡大に貢献できるサービスを目指して『transcosmosARmadillo』を開発しました。
この先『transcosmosARmadillo』は、AR広告メニューの追加や各業界別のカスタマイズ版の提供を予定しています。またトランスコスモスの各種既存サービスと有機的に連携させることでお客様企業の課題解決力を向上し、2020年度までに導入社数100社を目指します。トランスコスモスは今後もAR関連のサービス拡充をはかると同時に、お客様企業のマーケティング活動の幅広いサポートを続けていきます」
同社が指摘するようにAR技術は消費者の購買意欲を高めるために極めて有効な施策だ。ECにおいては、デバイスの画面を通して商品やアイテムの外観やデザイン、質感やサイズ感などを把握しなければならない宿命にあるが、ネットを通してそれらを体感するのにはいくつものハードルがあった。
AR技術は、まさに豊かな表現手法とそれを裏付けする技術によって、よりオフラインのショッピングに近い体験を消費者に提供することができる。トランスコスモスの「transcosmosARmadillo」、そして「ARmadillo PLAYER」は、同分野での先進的な取り組みによって、さらにどう市場をリードしていくのか、今から楽しみだ。