楽天がリアル店舗でもポイントが付与できる『Rakuten Pasha』の提供を開始

楽天株式会社（本社：東京都世田谷区、代表取締役会長兼社長：三木谷 浩史、以下「楽天」）は、成果報酬型広告サービス「Rakuten Pasha（ラクテンパシャ）」）の提供を開始した。

レシート送付でポイントがもらえる

Rakuten Pashaは、メーカーなどの各企業が実店舗における自社商品の販売促進を目的としたプロモーションを、スマートフォンサイト上で行うことができる成果報酬型広告サービスだ。

各企業は、実店舗での商品購入を検討しているユーザーに、商品と対象期間を記載した日替わりクーポン「トクダネ」を提供する。クーポンを取得したユーザーは、該当商品購入後に商品情報が印字されたレシート画像を送付すれば、どの店舗で購入しても「楽天スーパーポイント」を得ることができる。

リアル店舗でのマーケ施策支援に威力か

楽天よれば、同サービスの特長は各企業が商品情報、プロモーションの予算額、ユーザーの1商品購入あたりのポイント付与上限額およびクーポンの発行期間を設定するだけで、あらゆる店舗で販売される自社商品のプロモーションを実施できる点にあるとしている。

また、購入毎にポイントを付与する成果報酬型の広告サービスであるため、売上に連動した費用負担のみで手軽にO2O（Online to Offline）のポイントマーケティングを導入できる点も大きなメリットとなり得る。

実店舗におけるマーケティングでは、物理的な制約、実施までのリードタイムなどの問題により、セグメントを絞った施策の導入や、購買ユーザーの属性理解などに課題があった。

同サービスでは、手軽な設定のみでクーポン形式の広告配信から効果検証までを実行可能なため、商品の販売促進に必要なマーケティング施策を、短期間かつ手軽に実行可能だ。

サイクル構築にも貢献

さらに購買を行ったユーザーの楽天IDに基づいた属性等のデータを分析することで、より高い精度で次回以降のマーケティング施策の見直しにつなげることもできるため、新商品の販売開始だけでなく、定番商品の再購買促進など、幅広いマーケティング活動において活用できるとしている。

このようにRakuten Pashaは、リアル店舗ユーザーにポイントを付与できるだけでなく、マーケティングやプロモーションに活用できる点で画期的と言えるだろう。EC市場ではオムニチャネル施策が売り上げ向上やロイヤル顧客醸成に有効である点は、すでに多方面から指摘されているが、楽天提携チェーン店にとってもメリットが大きいだけでなく、楽天自らにとっても、そのエコシステムを拡大・強化する上で、一定の意義を持つことになりそうだ。