株式会社メルカリは、フリマアプリ「メルカリ」（以下「メルカリ」）において、スマートフォンから写真を「メルカリ」に読み込むだけで、「メルカリ」上にある同じ商品や似ている商品を検索できる「写真検索機能」を導入することを公表した。なおiOSより先行導入し、Android、ほか機種に関しては順次導入予定となっている。

メルカリならではのビッグデータを活用

メルカリは、フリマアプリ「メルカリ」において、スマートフォンから写真を「メルカリ」に読み込むだけで、「メルカリ」上にある同じ商品や似ている商品を検索できる「写真検索機能」を導入することを公表した

同機能により、これまで「メルカリ」で探したかったけれどブランド名や商品名がわからず検索できなかった商品について写真を読み込むだけで簡単に探すことが可能となる。

また同機能は、マシンラーニング（機械学習）、ディープラーニング（深層学習）のAI技術が活用されている。メルカリには、サービス開始から約5年間で蓄積された数十億規模の商品情報のデータセットが存在している。

このデータには、同じ商品に対しても、さまざまなユーザーがそれぞれ投稿した複数の画像・商品名・説明文が存在するため、一般的なECサイトのデータとは異なるメルカリならではのデータとなる。このビッグデータがAI技術活用の鍵となり、精度の高い予測モデルの構築を実現しさらに学習させ続けていくことで機能の精度は日々進化させていくことが可能となるのだ。

「写真検索機能」の利用方法

◆【利用方法】

1.検索画面から「写真からさがす」または右上のカメラアイコンをタッチ
2.探したい商品を、端が見切れないように撮影
3.写真が分析されて、同じ商品や似ている商品が表示される

◆【検索したいアイテムをかんたんに調整】

1.検索結果の上部にあるアイコンをタッチ
2.白枠を動かして検索範囲を調整
3.商品にぴったり白枠を合わせると、似ている商品が表示される

ユーザーの声に応えて導入

メルカリは2013年7月のサービス開始以来、"新たな価値を生みだす世界的なマーケットプレイスを創る" をミッションに、個人が「簡単かつ安心・安全」に中古品の売買が出来るマーケットプレイスを提供し、現在月間利用者数は1200万人を超え総出品数は11億品を超えている。

またメルカリでは日頃からユーザー向けに機能改善に関するアンケートなどを実施しており、その中で「SNSでみつけた服をメルカリで簡単に探したい」、「商品名やブランド名がわからずうまく探せない」など購買時の要望が寄せられていた。

このような背景からユーザーが多くの出品物の中から、より手間を少なくして目的の商品を見つけ出せるよう、これまでの「キーワード検索」、「カテゴリー検索」、「ブランド検索」に加えてこの度「写真検索機能」を導入することとなったのだ。

リユースECをリードするメルカリ。同アプリの日本国内での流通量も日々増大している。出品数が増えることはそれだけユーザーが購入する際の選択肢が広がることになるが、同時に目的のアイテムにたどり着くのに手間が増えることも意味する。今回の機能追加によって、そうした氾濫する情報にすぐにアクセスできるようになることになり、一層、同アプリの価値が高まることになりそうだ。