GWの商機をとらえるにはどうすべき?2019年大型連休中の消費行動について分析【CRITEOレポート】
CRITEO株式会社は、2019年のゴールデンウィーク中の消費者の行動に関して分析し、かつ各事業者が同大型連休中とその前後の商機をとらえるためのポイントについてまとめたレポートを公表した。
1月と比較し「旅行・買い物」ともに2桁%増加
まず主要な消費行動についてだ。レポートによれば、旅行関連の売上は1月と比較して23%増加するとしている。また求職者は会社が休暇に入る前に就職先を決めたいと考えているようだ。求人情報サイトでは、1月の基準値と比較してコンバージョン率が最大14%増加する。
さらに量販店と健康・美容関連の売上は1月と比較して62%増加し「カルチャー系商品・メディア商品・飲食関連の売上1月の水準と比較して14%増加するなどショッピングが活発になると分析している。
旅行の予約はGWの2週前に集中
レポートでは旅行にフォーカスした項目も設けている。GWの2週間前、トラフィックと予約件数は対象期間中で最も多くなる。その後は4月の平均的な指標値と比較して、予約件数は最大18%の著しい減少を見せるなどの旅行の予約を控える傾向にあるとしている。
一方で、コンバージョン率は最大33%程度の低下で、トラフィックの減少は緩やかな傾向にあるとも指摘する。そして予約件数はGW前の水準まで急速に回復しゴールデンウィーク後は予約が増加すると分析している。
GW中の小売りは停滞し逆にレジャーやカルチャーなどが急伸
GW期間中の小売販売については次の通りだ。レポートによればGW中の大半は売上とトラフィックは基準値にとどまる、あるいは基準値を下回り小売以外の分野での支出が増える。つまりGW期間中は消費を控える傾向にあると見込む。
量販店全体ではGWの2週間前の売上は62%、トラフィックは28%の急増をするとし、同様にGW1週間後も売上は48%、トラフィックは17%の急増を見せるなど量販店の場合もGWをはさんだ期間で消費が高くなると分析している。
またGW期間中の小売以外では「カルチャー・メディア・チケット・レジャー・食品・飲料」がプラス36%と急速に伸びるとしている。 コンバージョン率は最大47%増という高水準になるとしている。
商機をとらえる3つのポイント
レポートではGW期間中とその前後の商機をいかにとらえるかについて、次のように3つのポイントを挙げている。
◆【ポイント1】
自社のキャンペーンがゴールデンウィークの1週間前の傾向に最適化されているかどうかを確認する。
◆【ポイント2】
業界によって異なるが早い時期(2週間前から6週間前)から市場に働きかけ、競合よりも早く買い物客にリーチできるようにしておく。
◆【ポイント3】
ゴールデンウィーク直後から売り上げが回復するため、ゴールデンウィーク後もプロモーションや販促を続ける努力をする。
このようにGW期間をはさんだ時期の施策が重要であることを示している。すでに空前の大型連休が目前に迫る中、GW後を見据えた準備をするための参考にしてみてはいかがだろうか。