ECや決済サービスを偽装したフィッシング詐欺が2.7倍に急増 ソフトバンクグループのBBソフトサービスがレポートを公表

ECのミカタ編集部

ソフトバンクグループでSMS詐欺対策アプリ『SMS詐欺ブロッカー by 詐欺ウォール』などを提供するBBソフトサービス株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長 兼 CEO 瀧 進太郎、以下「BBソフトサービス」)は、2019年12月度のインターネット詐欺リポートを公表した。ここではその概要についてポイントを絞って見て行く。

2019年12月には109件を確認

2019年12月には109件を確認

同社によれば2019年12月度は決済サービス事業者をかたるフィッシング詐欺サイトが増加した。詐欺ウォールで収集したクレジットカード会社やオンライン決済サービス会社をかたるフィッシング詐欺サイト数は、10月に62件だったものが、11月には40件まで減少し、12月は109件と前月の2.7倍まで増加した。

フィッシング詐欺に悪用されたサイトランキング

フィッシング詐欺に悪用されたサイトランキング

詐欺ウォールで収集したフィッシング詐欺サイトに盗用されたブランドの上位10件は図のようになっている。12月度は前月に10位以下だったクレジットカード会社やオンライン決済サービスがランクインした。

主な手口はこうだ。他のフィッシング詐欺サイトと同様に社名もしくはブランド名を詐称した偽のメールから、偽のログインページにアクセスさせ、ログイン情報(ID・パスワード)やクレジットカード情報、氏名、メールアドレス、住所などの個人情報を詐取するものだ。

メール記載のリンクはクリックしてはいけない

同社では、フィッシング詐欺被害防止のためのチェックポイントとして次のように述べている。メールやSMSで案内されたURLが正規URLかを確認することが重要で、メールやSMSメッセージ上のリンクはクリックせず、事前に登録しておいたブックマークから正規サイトへアクセスすることがもとめられる。SMSからのネット詐欺被害も急増しているという。

盗用されているブランドサイトを見ても名だたるECサービスも名を連ねる。ビッグネームだからこそ狙われることになるが、利用者側からすれば、一見して有名なサイトやプラットフォームからのメールであっても、本当に正規のものであるか確認する常日頃からの心構えが必要となってきそうだ。


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