在庫を可視化して売れるまでの期間を予測 ネクストエンジンのHameeがEC事業者などの滞留在庫を見える化する『滞留在庫アプリ』をリリース

ECのミカタ編集部

Hamee(ハミィ)株式会社(所在地:神奈川県小田原市、代表取締役社長:樋口敦士、東証一部:証券コード3134、以下、Hamee)は「ネクストエンジン」の追加機能として滞留在庫アプリの提供を開始した。

在庫が完売するまでの期間を予測できる

Hameeは、2020年2月4日よりクラウド(SaaS)型ECプラットフォーム「ネクストエンジン」の追加機能として、ネクストエンジンユーザーの滞留在庫を可視化する滞留在庫アプリの提供を開始した。滞留在庫とは、仕入れたにもかかわらず一定期間を超えても売れず、残っている商品在庫のことをいう。

滞留在庫アプリでは、EC事業者が生産・販売している商品のうち、どの商品が滞留しているのか在庫量を可視化し、その商品が完売するまでの期間を予測することができるという。滞留していると判断された商品は、2020年3月にオープンする滞留在庫を流通させる新サービスに出品可能になるそうだ。

滞留在庫アプリ概要

滞留在庫アプリ概要

◆滞留在庫アプリでできること

[滞留在庫の可視化]
現在、滞留している商品や在庫量の可視化

[滞留在庫が完売するまでの予測]
1年後に売れ残ってしまう可能性がある在庫を可視化

なお滞留在庫アプリを利用する場合、ネクストエンジンにログインの上、サービスURLからの申し込みが必要で初期・月額費用ともに無料となっている。

600億円超の滞留在庫を可視化

同社では滞留在庫アプリの提供を開始した理由として次のように述べている。

「Hameeはスマホケース『iFace』の販売や、クラウド(SaaS)型ECプラットフォーム『ネクストエンジン』を通じた3,790社のEC事業者との取引から、業界内での大量廃棄や滞留在庫について危機感を感じていました。本来、商品価値があるはずの在庫商品はネクストエンジン内だけでも600億円以上に上ります。Hameeではこの、資源を使って作られた商品が流通しない問題を解決するために、滞留在庫が可視化できる『滞留在庫アプリ』を開発・リリースする運びとなりました」

同社も指摘しているように、ECをはじめ滞留在庫の積み上がりに悩みを抱える事業者も多いことだろう。その滞留在庫がネクストエンジン内だけでも600億円を上回るという数字を見ても、いかに多量の在庫が眠っているかがわかる。同社が今回、滞留在庫を可視化するアプリを提供することで在庫に価値をもたらし、それらを通してプラットフォームそのものの価値も向上させることになりそうだ。


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