TIG(ティグ)を開発・企画するパロニム株式会社（本社：東京都港区、代表取締役：小林 道生、以下 パロニム）は、株式会社テレビ朝日（本社：東京都港区、以下 テレビ朝日）の運営するテレ朝動画で配信するテレビ通販番組にてTIGが採用された。

テレビ局と通販サイトの連携を図る

パロニムが開発・提供する「TIG」は、動画視聴中に、商品や音楽、料理、人物、場所など、気になったものに「さわる」(TIGる)だけで、瞬間的に情報をストックし、詳細へのアクセスまで可能とした最新の動画テクノロジーだ。

そのパロニ社は、テレビ朝日の運営するテレ朝動画で配信するテレビ通販番組にてTIGが採用された。同社はこれを通し、テレビ局と通販サイトの連携を図る新しい取り組みを実施するとしている。

◆配信概要

配信タイトル：『ＴＯＦＦＹの部屋』＃１、＃２（TIG特別編）
配信期間：5/11（月）12時～5/17（日）23時59分まで
配信プラットフォーム：テレ朝動画

動画に“さわる”だけで情報に飛べる

同社によればTIGによって動画内の気になる情報は検索せず“さわる”だけで取得することが可能にになるという。これまでは動画内に気になる商品や情報があっても、まず検索するためのキーワードを考え、さらに検索した先にある膨大な検索結果から該当情報を見つけ出すまでには面倒な手間や離脱という課題があった。

TIG動画であれば、画面上から対象物をタップ(またはクリック)するだけで、対象情報をストックでき、さらにストックした情報をタップするとリンク先の詳細ページへと遷移することができるという。また、ストックした商品のリンク先も、(例えば)商品の購入サイトやオフィシャルページ、最も近い販売店舗の地図や商品の別動画など、様々な選択肢から選べる機能も備えている。

動画の世界観やストーリー性を極力損なうことなく、手軽に動画から情報をクリップできるデザインや設計が支持され、これまでもテレビ局や動画プラットフォーム、ハイエンドブランドなどにも多く利用されているそうだ。

放送とECをシームレスにつなぐ新たな購買体験

同社は今回の連携に際して次のように述べている。

「テレビ朝日地上波で放送された番組を『テレ朝動画』で配信する際、動画から通販サイト『Ropping』への購買導線をシームレスに繋ぎ、スマートフォンやPC上で視聴するユーザーへ便利で新しい購入体験を提供することを目指します。また、将来的に、購入サイトへの誘導のみでなく、コールセンターへの発番やFAQシステムとの連動、レシピ情報など様々な利便性への活用を追及し、通販番組、通販サイトがそれぞれ点で所有していた強みを融合することで、差別化された強みを持つメディア・通販サイトへと進化することを目指します。
（中略）
動画内のタッチポイントを0.1秒ごとにデータ取得しており、再生数や視聴完了率に加え、タップ率・ストック率・ジャンプ率などの行動分析が可能となります。さらに、コンバージョンタグとの連携により動画視聴からコンバージョンまでもワンストップで計測できるため粒度の高い動画視聴×購買行動分析を実現します。今回、パロニムとテレビ朝日は、テレビ局×ECサイト×動画技術の三者が持つ強みを融合し、新たなビジネスモデルを確立すべく本トライアルを実施します。実施後は結果を分析し、事業展開を目指します」

これまでアナログである地上波放送とデジタルであるインターネットの連携は必ずしも親和性の高いものではなかった。回線がブロードバンド化し、大容量のデータがやりとりできるのが当たり前となった今、ネット上でも動画コンテンツが隆盛を極め、ECにおいてもライブコマースなどの手法で活用されつつある。一方で地上波はその歴史の厚みと、一度にリーチできる人口の数で、いまだに大きなアドバンテージを持っている。これらかタッグを組む今回の提携は、ECにもあらたな地平をもたらすことになりそうだ。