FABRIC TOKYOが採寸イベントを開催 インクルーシブ(=包括)をテーマに東京・京都・名古屋・福岡の4都市でジェンダーを超えたスーツの魅力を展開

ECのミカタ編集部

メンズオーダースーツ・シャツのECサービスを展開する「FABRIC TOKYO」は、性別を問わずメンズパターンのオーダースーツが購入できる『FABRIC TOKYO think Inclusive Fashion』プロジェクトを全国4都市で開催する。

第三弾のテーマは“ジェンダーインクルーシブ”

Fit Your Life.をブランドコンセプトに掲げる、メンズオーダースーツ・シャツのECサービスを展開する「FABRIC TOKYO(ファブリック トウキョウ)」は、2020年8月8日~31日の間、性別を問わずメンズパターンのオーダースーツが購入できる『FABRIC TOKYO think Inclusive Fashion』プロジェクトを全国4店舗で同時開催する。

同社によれば、ブランドコンセプト「Fit Your Life.」に含まれる「You」の幅を広げていくための取り組みとして、2019年夏に開催時に大変な反響を得た「女性のためのメンズオーダースーツ採寸イベント」で得られたヒントを元に、今回はジェンダーインクルーシブをテーマに、第三弾の企画開催に至ったという。

◆『FABRIC TOKYO think inclusive fashion』

[概要]
男性体型だけでなく、女性体型やあらゆる体型の顧客に、メンズパターンで作るオーダースーツが注文できるイベントを全国4店舗で開催する。

[開催期間]
2020年8月8日(土)~ 2020年8月31日(月) 
※予約受付は8/4(木)より開始

[開催店舗]
FABRIC TOKYO 表参道店/FABRIC TOKYO 名古屋栄店/FABRIC TOKYO ラクエ京都四条烏丸店/FABRIC TOKYO 福岡天神ソラリアプラザ店(4店舗限定)

自分らしい一着を

自分らしい一着を

「ファッションが持つあらゆる障壁について考える」をテーマに、FABRIC TOKYOが2020年3月から発足した新しいプロジェクト。企画名に含まれる「インクルーシブ」という言葉は「包括的」という意味であり、メンズオーダースーツを扱うFABRIC TOKYOとして、オーダーで日々実現しているサイズの包括に加え、今回は多様なジェンダーにおける選択肢も全て包括したサービスを提供したいという想いをこめて、この言葉が選ばれた。

生き方が多様化し、趣味嗜好も無数に枝分かれしていく時代の中、オーダーメイドやカスタマイズには誰もが自分だけの「らしさ」を感じられるファッションの喜びが内包される。既存のジェンダーの枠に囚われず、メンズパターンのスーツを着たい全ての方に楽しい買い物体験を提供すべく、今回は多様な「個」のあり方とその意思を祝福し、既存のジェンダーイメージに囚われない表現やプロダクトを展開するクリエイティブスタジオ REINGや、LGBTQやフェミニズムなど「性にまつわるモヤモヤ」を漫画で解説・発信しているパレットークの協力も得ながら、開催に至ったのだ。

期間中コンセプトストアでは、男性体型の方に向けた通常採寸に加えて女性体型の顧客の採寸や、カップルや夫婦での来店による同時採寸、何らかの理由で通常店への来店が憚られる顧客の採寸などが利用できるという。

身体に合わせて好みのシルエットに仕上げる

身体に合わせて好みのシルエットに仕上げる※図は左が男性、右が女性パターン、あくまでも構造上の例。実際のパターンは各社異なり、FABRIC TOKYOでは現在女性パターンを扱っていないため、分かりやすさを重視して示している。

企画の開催に際して同ブランドでは、「メンズとレディース、オーダースーツのパターンの違いは?」と題して次のように解説している。

「オーダースーツを作る上で、メンズ・レディースパターンの一番の違いは、スーツを作る際に使われるパターン(型紙)の、くびれやラインに強弱を出す『ダーツ(切り込み)』にあります。男性のダーツ(切り込み)は、胸元からウエストにかけて1本細く入っているのに対し、女性のスーツは曲線的なラインを作り出すために、男性よりもダーツが大きく、さらには肩にもう1本多くダーツが入っている場合があります。

ダーツのつまむ部分が大きいほど、きゅっと絞りがでやすいので、女性パターンでつくるスーツはくびれが出しやすく設計されており、一方男性パターンは、ダーツが細いので、より直線的なスーツを作るのに向いています。ゆるめのシルエット、体のラインが強調されないシルエットを好む方は、男性パターンでつくるオーダースーツをおすすめできます(体型によってはお作りできない場合もございます、店頭にて直接スタッフとご相談ください)。

オーダースーツは、性別に関わらず『あなたの身体に合わせて、好みのシルエットに仕上げる』ことを叶えるものです。そのためパターンの形の違いと合わせて、『メンズを纏う』という精神的な作用も大きな違いといえます。メンズを纏うことで気持ちが引き締まる・かっこよくなれる、メンズを纏うことで自分の華奢さを感じて女性らしさを高められる、などその作用は人によって様々です。Fit Your Lifeを掲げるFABRIC TOKYOとして、一人一人のファッションの楽しさを自由にお手伝いできる機会になればと考えています」

オーダースーツECのフィールドで独自の世界観をもとに展開してきたFABRIC TOKYO。今回の同ブランドの企画は、インクルーシブをテーマにジェンダーを超えてスーツの魅力を伝えるものとなっている。顧客との対話を通して紡いできたストーリーには、新たな企画と一人ひとりの顧客の身に着ける喜びを通し、次なる1ページが書き示されることになりそうだ。

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