コロナ禍で迎えるクリスマス 贈る相手に合わせたクリスマスギフト選びが人気傾向

ECのミカタ編集部

暮らしをさらに豊かにするインスピレーションが見つかるビジュアル探索ツール「Pinterest」は、2020年のクリスマスは家の中で過ごす人が多い傾向にあり、ギフトシーズンの5つの主要テーマと購買に結びつけるコツを発表した。

2020年のクリスマスは「イエナカ」傾向

MimiTvの調査によると、2020年のクリスマスを「家で過ごす」と回答した人は、昨年の39.4%から15.3ポイント増加の54.7%となった。コロナ禍以前の消費活動を取り戻そうとする動きが加速しているとはいえ、外出をせずに家で過ごそうという意識はまだまだ高いことがうかがえた。

クリスマス関連の検索ボリュームが通常の3倍

Pinterestでは例年、他のプラットフォームよりも数ヶ月早い6月にクリスマス関連の検索が始まるが、今年は4月からギフト購入のアイデアを探すためにアクセスし始め、検索ボリュームは通常の3倍になった。これまでに経験したことのないような1年となった2020年は、楽しみを長期的に持ち続けることが人々のモチベーションになっているといえる。

また、世界中の消費者が実店舗での買い物を控えるようになり、デジタルショッピングが増加した。Pinterestのショッピングセクションにエンゲージしたユーザーの割合は、過去6ヶ月間で85%上昇している。

分析データをマーケティングに活用する方法

Pinteresはこれまでも、季節・イベントの間に検索される人気上位のテーマやアイデアをビジネス活用するための戦略に役立つインサイトとして提供してきた。今回もクリスマス商戦でインパクトを残すために、ギフトシーズンの5つの主要テーマと購買に結びつけるコツをピックアップしている。

■ホームとインテリア
世界中でお家時間が増えた今年は、家に関わるギフトの人気が急上昇している。

【観葉植物ギフト】(検索数:2倍)
植物の育て方のコツを紹介したり、植木鉢などのインテリアを重点的に紹介することで自社ウェブサイトからの商品購入に繋げることが可能。

【ムービーナイト用ギフトボックス】(検索数:3倍)
家時間を楽しむ人の増加で「おうち映画」も人気傾向に。例えばファッションブランドは、家族全員のためのくつろげるラウンジウェアなどのピンも有効。

■セルフケア
セルフケアが重要視される中、Pinterestユーザーは自分自身をいたわるアイデアとプロダクトを探している。

【ベストスキンケア製品】(検索数:+30%)
「自社製品の特徴」と「使い方に関する正確な情報」を掲載したピンを作成することで、消費者の役に立つ情報の発信が可能に。

【セルフケアパッケージギフトのアイデア】(検索数:+70%)
ヘルシーな自分へのご褒美として、フェイスマスク・バスソルト・ダークチョコレートなどが人気。セルフケアや心身の健康について説明する画像ピンまたはハウツー動画ピンを作成することで流入増加が見込める。

■ラグジュアリー
旅行や外出の機会が減ったことで、高級なギフトにお金をかけるユーザーが増加。「贅沢なギフト」の検索数は3倍にアップ。

【ダイヤモンドジュエリーネックレス】(検索数:5倍)
Pinteresでは、長く使える高級なアイテムを検索するユーザーが多いため、ラグジュアリーブランドにとっては商品を訴求するメリットが大きい。

■キッズ
子供たちの遊びは家の中でできるものが中心になり、親は子供たちが夢中になれて、子供たちの発達も刺激するアイデアを探している。

【子供用室内ジム】(検索数:2.5倍)
メーカーのブランドは新しいコレクション向け動画広告フォーマットを活用して、子供と親向けでそれぞれ異なる室内ジムの設置方法の説明動画を公開可能に。これにより、商品の発見と購入が簡単になる。

【天然素材のおもちゃ】(検索数:7倍)
【知育玩具】(検索数:+96%)
ホームフィードや検索結果の中ですぐに見つかるよう、テキストオーバーレイと分かりやすいタイトルを加えたピンの作成が有効。

■クッキング
ここ数ヶ月の自炊人口の増加でPinteresユーザーは料理初心者にもプロ顔負けの料理好きにも喜ばれるアイデアを探している。

【名前入りまな板】(検索数:+88%)
【名前入りエプロン】(検索数:+83%)
キッチン用品では、名前などを入れたカスタマイズが注目を浴びている。

【キッチンギフトボックス】(検索数:2倍)
便利なキッチンツールと家庭用品の詰め合わせが人気。インテリアやフード・ドリンクメーカーブランドは自社商品から選んだセット商品の提案がおすすめ。国内でもギフトボックスの検索は1.2倍、紅茶ギフトの検索は1.3倍増加。

コロナ禍で変化する「ギフト」の需要

新型コロナウイルス感染拡大の影響で自宅で過ごす人が増えたことにより、検索ボリュームが増加している。家に関わるギフトの需要が高まる中、2020年のクリスマスギフトの動向に注目である。

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