売上を約4倍にした対中国SNS施策支援
アライドアーキテクツ株式会社は、株式会社ファイヤーワークスが運営する「Hedy」に対してKOL・KOC・複数の中国SNSを活用した中国向け総合支援を行ない、成果を上げたことを公表した。
5か月でフォロワー4万人を獲得
SaaSとデジタル人材で企業のマーケティングDXを支援するアライドアーキテクツ株式会社(東京都渋谷区、代表取締役CEO:中村壮秀、証券コード:6081)は、株式会社ファイヤーワークス(代表取締役社長:小松大輔、本社:東京都渋谷区)が運営するヴィンテージショップ「Hedy(エディ)(※以下、Hedy)」に対してKOL・KOC・複数の中国SNSを活用した中国向け総合支援を行ない、公式WeChatアカウント開設からわずか5か月でフォロワー4万人を獲得し、中国の大手モールを利用せず、Hedyの自社越境ECサイトでの販売のみで販売数・売上ともに前年同期比約4倍を実現したという。
洗礼された「ヴィンテージアイテム」ブランドを確立
Hedyは”世界中のヴィンテージブランドアイテムをお得に購入できる”ことから、日本だけでなく世界の消費者から支持されている。天猫や京東などの中国の大手ECモールやEC広告を利用せず、ECサイトとしては自社の越境ECサイトのみでの販売だが、他では見られない一点物商品の販売や商品の品質の高さを誇る。
そのため一般的な「中古品」ではなく都会的で洗礼された「ヴィンテージアイテム」というブランディングを確立し、多くのユーザーを獲得している。商品の品質の高さが中国人バイヤーの目に留まり中国SNSでの口コミが増え始め、中国からの注文が多いことから、Hedyのファンを増やし、さらなる売上増加につなげるため、2020年8月にアライドアーキテクツ社支援のもと、WeChat公式アカウントを開設し、中国向けの情報発信を開始したのだ。
そのような中、ECサイトの売上向上やインバウンド回復後の来店需要を見据え、公式アカウントからの発信だけでなく、KOLプロモーション、在日中国人KOCを起用した情報拡散を行ない、Weibo・WeChat・ビリビリ動画など複数のSNSを活用した総合支援を行なったという。
支援策の概要
◆施策1:中国人KOL・日本人KOLを起用したコンテンツ制作し、ターゲットとなる層へと情報を発信
中国人KOL・日本人KOLを起用してコンテンツ制作を行ない、KOLのWeibo・WeChat・ビリビリ動画アカウントに投稿。また、HedyのWeChat公式アカウントにもKOLを起用したコンテンツを投稿した。中国人KOLにより圧倒的な数の中国SNSユーザーへ情報を発信し、さらに日本人KOLにより「日本に興味を持つ中国SNSユーザー」へ効率的に情報を発信することが可能だという。投稿のコメント欄には、興味・関心を持った方からHedyのWeChat公式アカウントや商品についての質問がなされ、今後のECサイトでの購買やインバウンド回復後の来店につげるきっかけを作ることができたとしている。
[大口智恵美とは]
JJ専属ブロガーモデルを経て、現在ビューティーを中心に活躍する人気インスタグラマー。2019年9月から、動画クリエイターやタレントの中国進出を支援する同社の連結子会社「Vstar Japan株式会社」が中国進出支援を開始し、Weibo・RED・ビリビリ動画で中国に向けて情報を発信している。
◆施策2:日本最大級の在日中国人コミュニティ「BoJapan」を活用したWeChatへの情報拡散
施策1でHedyのWeChat公式アカウントに投稿したKOLコンテンツを、同社が独自に構築する日本最大級の在日中国人女性コミュニティ「BoJapan」のKOCメンバー50人が自身のWeChatモーメンツにシェアした。シェアした投稿が在日中国人内で話題となり、BoJapanコミュニティ内でもHedyに関する活発な会話が生まれたという。在日中国人はWeChatモーメンツから情報収集をしている人が多いため、WeChatモーメンツへのシェアは在日中国人内の話題化につながりやすく、ECサイトでの購買だけでなく直近での来店に寄与する可能性もある。さらに、在日中国人は中国在住の家族・友人・知人から情報収集のために日本の商品やブランドの相談を受けているため、日本国内だけでなく、中国本土への情報の拡散も期待できるとしている。
対中国SNS施策で確かな手ごたえ
担当者からは次のようなコメントが出されている
株式会社ファイヤーワークス Hedy担当
布施杏奈氏、リ・ゼンゼン氏
「2019年から2020年にかけて越境ECサイトでの販売数が急激に伸び始め、中でも中国籍のお客様の売上が突出していました。中国の口コミ文化により、SNSでユーザーが自然発生的に複数拡散したことで、認知があがってきてはいたものの、公式にSNSの活用は行っていなかったため自社からの発信ができず、更に売上を伸ばすにはどうしたらよいか悩んでおりました。
今回開設した公式WeChatアカウントは、毎月の記事の配信やクーポン発行などによって、更に多くのユーザーを獲得することができるようになり、売上の向上を後押しする大切なツールになっています。WeChatの中で、自社でライブ配信を実施し、オンラインイベントなどを行い、更に『Hedy』というブランドが中国へ広がる期待をしております。
既存店の代官山店に加え、昨年10月に新たに大阪に新店舗をオープンし、コロナウイルス終息後のインバウンド需要を掴むためにも今の時期だからこそ、まずは認知を増やしていくことが重要だと考えております。アライドアーキテクツ様は、弊社がやりたいことに沿った提案や、細かい相談を密に行なってくださるので、施策が組みやすいです。今後、弊社の強みである自社越境ECサイトを拡大し、SNSを使って情報発信をしていきながら、世界中に愛されるブランドを目指したいです」
このように、アライドアーキテクツが提供する総合支援の中でHedyが持つヴィンテージの世界観は多くの中国人消費者に支持され、Hedy公式WeChatアカウントは開設からわずか5ヶ月でフォロワー4万人を獲得、結果として販売数・売上ともに前年同期比約4倍を実現した。
同社は、今後も中国の市場動向に合わせた効果的なマーケティングサービスを提供し、日本企業の中国向けマーケティング施策における更なる成果向上や価値の提供に貢献するとしており、同分野でのさらなる成果に期待したい。