サブスクなどの転売目的ユーザーを見つける『不正注文 ミツケタ』の提供を開始

ECのミカタ編集部

Performance Technologies株式会社は、転売に繋がるリスクを見つける不正注文アラートサービス「不正注文 ミツケタ」の提供を開始した。

スコアリングで転売目的ユーザーをあぶりだす

株式会社ベクトル(本社:東京都港区、代表取締役:⻑谷川 創、東証一部:6058、以下ベクトル)の子会社であるPerformance Technologies株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:木村 和央、以下Performance Technologies)は、転売に繋がるリスクを見つける不正注文アラートサービス「不正注文 ミツケタ」の提供を開始した。

今回、提供が開始される転売に繋がるリスクを見つける不正注文アラートサービス「不正注文 ミツケタ」では、サイト来訪・商品購入ユーザーを独自の採点基準でスコアリングすることによって、一定のスコア以下のユーザーを「転売等目的のユーザー」と定義。商品を製造・販売している顧客企業にレポーティングすることを通じて、転売に繋がるリスクを検知することが可能となるという。

「不正注文 ミツケタ」サービス概要

「不正注文 ミツケタ」サービス概要

仕入れた商品をフリマアプリやショッピングサイトで転売する転売ヤーのWeb行動を、サイト来訪や商品購入頻度等独自の基準に照らし合わせてスコアリング。ある一定の数値以下のユーザーを「転売等目的のユーザー」と定義し、レポーティングする。転売目的のユーザーに対しては広告配信自体を停止するなどの対応が可能となり、ECビジネスを展開する上での重大リスクを回避できるとしている。

◆独自のスコア基準(一部)
・転売商品の一覧が乗っているブログを常に参照
・初月解約率が高いリファラから流入している

不正防止を通してブランド価値を守る

同社では公表に際して次のように述べている。

「昨今のEC市場の拡大に伴い、不正転売が社会的な問題にまでなってきています。また、その被害規模は年々拡大してきているのが実態です。特に、定期購入モデル(サブスクリプションモデル)を採用しているサービスの場合によく見受けられる、初回分は『お試し』として大幅に価格を下げて購入へのハードルを下げる仕組みを悪用し、住所や名前を偽って複数回注文し格安で購入した商品を転売する手口が横行しています。その影響から、発送業務にかかるコストや人件費の増加、見込み客が転売商品へと流出してしまうなど、その商品を製造・販売する企業にとっての直接的・間接的な被害が拡大しています。また、広告出稿している場合、本来支払う必要のない広告費を支払ってしまっているケースも数多くあります。
(中略)
Performance Technologiesは、『不正注文 ミツケタ』のサービス提供により、不正な転売行為の防止を図り、顧客企業の商品のブランド価値を守ってまいります。また、当社が展開するその他のサービスと共に、顕在顧客層からの新規顧客獲得に傾注した販促施策的なデジタルマーケティングだけではなく、潜在的なニーズを掘り起こす文脈の設計、その文脈に基づいたコンテンツやメディアの活用により、商品・サービスと生活者の間に気づきや発見が生まれ需要喚起がされていくようなデジタルマーケティングを展開してまいります」

EC市場でもサブスクモデルが浸透してきている。継続した関係をユーザーと築けることからロイヤリティ醸成が期待でき、そのことによってユーザーのライフライクル拡大や、それらを通した安定した収益が見込める。一方でそのモデルを逆手にとった不正もあいついでいる。今回投入された新サービスは、まさにそうした不正を定量的にあぶりだして防止するものとなっており、サブスクを活用したECビジネスを加速させることになりそうだ。

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