パーソルP&T、製造業向けDX支援サービスを提供開始 サプライチェーンにデジタル導入でQCD向上

ECのミカタ編集部

総合人材サービス・パーソルグループのパーソルプロセス&テクノロジー株式会社(東京都江東区、代表取締役社長:横道 浩一、以下「パーソルP&T」)は、製造業のデジタルトランスフォーメーション(以下、DX)推進を支援する組織を新設し、サービス提供を開始すると発表した。

デジタルを活用したサプライチェーンの最適化が必要

製造業の国内総生産(GDP)は、産業全体の約20%と依然として大きな割合を占めており、2020年の労働人口総数は1,000万人以上にのぼっている。

一方で、1990年代前半まで国内の経済や雇用をけん引してきた製造業の成長は近年伸び悩んでいる。その理由として、国際競争の激化やデジタル化の遅れなどが挙げられる。

今後、国内の労働人口減少や新型コロナウイルスなど事業環境の急激な変化に対応するには、デジタル技術を活用したサプライチェーンの最適化がますます重要となってくる。

人に依存した業務をデジタルで省⼈化・自動化

パーソルP&Tは、デジタル技術の積極的な活用による製造業の業務変革や新たな価値向上を支援するため、製造業のDX促進を支援する組織を設立し、サービスの提供を開始する。

人に依存した業務をデジタル技術によって省⼈化・自動化し、⼈がより企画や技術向上の業務などに注⼒することで、安定した品質の製品づくりとコスト削減、スピーディーな製品供給を通してサプライチェーンの最適化に貢献していく。

同社は、パーソルグループにて運営する工場での成功事例や、設計開発領域での業務請負実績、また、ITコンサルティングにて培ったデータ分析ナレッジ、SAP認定パートナーの新規取得などのソフトウェア企業とのパートナーシップを活かし、製造業DXを推進する構えだ。

提供サービス

提供サービス

(1)ITコンサルティング
・コンサルティングサービス
業務プロセスの再構築、システム開発・導入により、自動化を推進し、業務効率化を実現。

・データアナリティクスサービス
データの収集、データ蓄積基盤の構築、データ活用支援を通して、業務の可視化、効率化を実現。

(2)ERPコンサルティング
ERPを活用し調達から生産、販売、物流までサプライチェーンのシステム化を推進。迅速な情報の連携とデータに基づいた意思決定を促進。さらにはBIやRPAと連携しデータ活用による経営判断の高度化や業務自動化による効率化を実現。

3)RPAコンサルティング
調達、⽣産、物流、販売から開発設計、製品企画まで幅広い業務にてRPAを⽤いた業務の⾃動化を支援。業務のヒアリングを通してRPAによって改善できる部分を特定し、RPAによる業務フローの設計から実際の導⼊・構築までを実施。RPA導⼊経験の豊富な専⾨コンサルタントによる業務フローの再設計が可能。

2021年後半には、工場内でのAIやロボット活用における新たなソリューションを提供予定だという。

現在DXは世界的なトレンドになっており、日本でもさまざまな業界でDXが叫ばれている。もちろん製造業においてもDXは待ったなしの状況だ。

高い技術を誇る日本の製造業だが、まだまだサプライチェーン全体を通じて⼈の⼿作業や、個人の勘と経験に依存した業務が数多く残っているのが現状だ。製造業DXにおいては、それらをデジタル技術によって自働化・省⼈化し、人はより付加価値の高い業務に注力できるようにすることが重要だ。

ただし、DXはあくまでも「デジタル技術を活用することで、価値提供のあり方を抜本的に変えること」である。「デジタルを前提とした新たな価値の創出」を見据えてDXを推進していくことで、単なる効率化にとどまらないブレイクスルーが生まれるのではないだろうか。

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