クラウドトーマスProが業界特化型のWMSを提供開始、フード・メディカル・アパレルの3業界に特化

ECのミカタ編集部

株式会社関通(代表取締社長:達城久裕)は、自社で開発・提供を行うWMS(在庫管理システム)のクラウドトーマスProにおいて、3業種に特化した新パッケージの提供を開始したと発表した。

背景に業界特有のニーズや機能

今回の新パッケージは、クラウドトーマスProを利用する顧客ニーズから誕生したという。

クラウドトーマスProは、BtoC、BtoBを問わず、幅広い業界で利用されているWMSだが、業界特有のニーズや機能に関して、1社ごとのカスタマイズやフロー構築が必要な場面が多く、導入スピードやコストに課題があった。

このような課題がある中で、クラウドトーマスProは、これまで培ってきた業種業態別での導入事例や物流改善のノウハウを集約し、試行錯誤の末、「フード」「メディカル」「アパレル」の3業種に特化した新パッケージ開発に至った。

これにより、業種ごとに必要な機能の開発にかかるコストとリードタイムが削減され、より多くの事業者が「成果の出るWMS」を利用できるようになった。

賞味期限管理ができる「Forフード」

Forフードでは、「賞味期限管理(出荷禁止日管理)」が可能。食品業界では、賞味期限ごとでの在庫管理が必要とされ、「どの商品をいつまでに販売するのか」といった計画も重要となる。

Forフードでは、賞味期限別に在庫管理を行えることはもちろんのこと、出荷時にどの賞味期限の商品を出荷したのかを管理することができる。

出荷データ引当時に、該当消費の使用期限内かどうかのチェックが行われるアラート機能により、データ内で「出荷するもの・しないもの」の制御をかけることが可能。また、食品業界におけるトレーサビリティといった、食品の取り扱い時に発生する入荷や出荷等の記録・確認ができるため、WMSでも高度な品質管理を行うことができる。

ロット管理機能実装の「Forメディカル」

Forメディカルは、「ロット管理」機能の実装が特徴だ。医療機器や薬品などを扱う業界では、どのユーザーにどのロットの品を使用したのか、厳密な管理が求められる。

Forメディカルでは、ロット指定機能により、ロット別での在庫管理を行うことができる。出庫時は、商品コード別の指示ロットに対して引き当てが行われ、指定された「GS1-128」といった特殊なバーコードの活用が可能。

また、医療業界における、トレーサビリティといった、医薬品や医療機器の扱い時に発生する入荷や出荷等の記録・確認が行えることにより、WMSでも高度な品質管理を行うことができる。

マテハン機器と連携可能な「For アパレル」

For アパレルは、カスタマイズなしでの「トータルピッキングアソートシステム」といったマテハン機器との連携対応が可能。

アパレル業界では、商品のアイテム数が多く、件数が増えれば増えるほどピッキング時に手間や歩数が掛かることが課題として挙げられる。

そこでForアパレルでは、WMSとトータルピンキングアソートシステムが連携することで、速くて正確なピッキングを行うことができ、生産性向上・品質向上を実現する。

今後も業種に特化したパッケージの開発を継続

クラウドトーマスは、2020年最もユーザーに選ばれたWMS。「物流会社が作ったWMS・物流のプロが導入支援してくれる本当に現場で使えるシステム」として支持されており、全国で2,000名以上の物流スタッフに活用されている。

クラウドトーマスProは、従来のクラウドトーマスを利用していた事業者の声により、大規模物流現場向けに開発されたWMSで、複雑なカスタマイズにも柔軟に対応できる。

だだし、いくら柔軟なカスタマイズが可能であっても、大量に個別のカスタマイズを重ねれば、その分費用も時間もかかる。今回の業種別パッケージの提供により、これらの業界の事業者が、よりスムーズにクラウドトーマスProを導入できるようになるのは間違いないだろう。

同社では、今回提供を開始した「フード」「メディカル」「アパレル」に限らず、今後も業種に特化したパッケージの開発に努めるという。

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