【パルコ×gf.G】次世代のファッション業界リーダーを支援へ 事業構造転換もサポート

ECのミカタ編集部

株式会社パルコ(本社:東京都渋谷区、代表取締役兼社長執行役員: 牧山浩三、以下「パルコ」)は、gf.G株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:池内 浩一郎、以下gf.G)と業務提携を実施し、サステナブルなアパレル事業モデルの構造構築をサポートするサービスプラットフォームを提供することを公表した。

事業共創型デベロッパーへの進化を目指す

パルコは、サステナビリティ方針にも掲げている「ステークホルダーとの共創」の考えのもと、ジーエフホールディングス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役会長兼社長:児玉 和宏、以下ジーエフホールディングス)のgf.Gと業務提携を実施した。

その提携をもとに「事業共創型デベロッパー」への進化を目指し、ジーエフホールディングスグループの持つ「ファッション物流」領域のノウハウを活用してD2Cブランドやミュージシャン、youtuberなどのファッション業界での活躍を目指すプレイヤーやテナント企業に向けて、「小ロット・短サイクル生産」「共同配送」「海外ささげ」を柱とした、サステナブルで継続性が期待できるアパレル事業モデルの構造構築をサポートするサービスプラットフォームを提供することを公表した。

提供サービスの概要

提供サービスの概要

◆生産支援「小ロット・短サイクル生産」

ジーエフホールディングスグループが保有する、中国をはじめとする海外の工場ネットワークや国内工場ネットワークの中から、要望に応じ適正な工場を提案。小ロット・短サイクルでの生産を実現することで、プロパー消化率を向上し余分な商品を作らず不良在庫の抑制を促進する。

また、多くの在庫を抱えることが難しいプレイヤーのスタートアップに対しても、初回納品を小ロットに抑え受注販売などを活用し反応を見ながら追加生産発注が出来るので、リスクを最小限に抑えたものづくりが可能となり、事業拡大のチャンスにつなげる。

◆物流支援「共同配送」

東京都・千葉県・埼玉県・神奈川県を対象にアパレルテナント企業各社での共同配送網を構築。複数企業でトラックを共有することでコストダウンを実現すると共に、CO2の削減にもつなげる。また、「通い箱」という循環型の箱を使用することで売場スタッフの労務を大幅に軽減すると共に、廃棄段ボールの削減も目指す。

◆販売支援「海外ささげ」

海外で生産した商品に対し、海外の検品拠点でささげ業務(撮影・採寸・原稿作成)を実施することにより、国内でささげ業務を実施した場合と比較し2週間程度販売促進までのリードタイムを削減。これにより早期のEC販売が可能になり、いち早く顧客のフィードバックを得られることで生産数の精度がアップし、不良在庫の抑制を図る。

活躍が期待できるプレイヤーを支援

公表に際してパルコでは次のように述べている。

「アパレル企業を取り巻く環境は、物流コストや人的コスト、投資コストなどコスト上昇課題が長期的に山積し、加えてコロナ禍での消費者意識の変化や価値観の多様化も後押ししたことで、これまでのセールでの消化を前提とした大量生産・大量消費のビジネスモデルが受け入れられなくなり、事業構造の転換が不可欠になりました。また同時に、オンラインを主戦場としながらファッション業界でさらなる活躍を目指す新しい才能も数多く生まれております。

上記に対し、パルコはサステナビリティ方針に掲げているステークホルダーとパートナーシップを強化し持続的な目標を実現する『ステークホルダーとの共創』の考えのもと、今後ファッション業界でさらなる活躍が期待できるプレイヤーや事業構造転換を目指すアパレル企業に向けたソリューションサービスの提供を模索してきました。

また、ジーエフホールディングスは生産地から消費者までの一連のサプライチェーンの中で、アパレル企業の様々な課題解決に取り組んできた実績があり、今後ファッション業界で活躍しうる新たな才能のインキュベート及びアパレル業界をよりサステナブルで継続性が期待できるビジネスモデルに転換したいという部分で両者の思いが重なり、パルコの持つインキュベート能力やアパレルテナント企業とのネットワークとジーエフホールディングスグループの持つサプライチェーンサービスノウハウを掛け合わせることで、さらなる価値提供を目指してまいりたいと考えております」

カルチャー発信のレジェンドとしてその名を馳せてきたパルコ。今回、ジーエフホールディングスとのタッグによって、次世代のアパレルを担うプレイヤーが創出され、EC市場にも新たな未来とフィロソフィー、そしてベネフィットがもたらされることに期待したい。

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