コンビニ決済とは? 導入するメリット・デメリットから導入方法まで解説

ECのミカタ編集部

ECサイトの需要が高まる中、企業はユーザーがより便利に利用できるサイトを運営する必要性が生じています。そこで、決済方法のひとつとしてユーザーに浸透しつつあるものがコンビニ決済です。都心部であれば一歩外に出ると、すぐ目に留まるコンビニエンスストア。今回の記事では、ECサイトの決済方法のひとつ、コンビニ決済について詳しく解説していきます。

目次

・コンビニ決済とは
・コンビニ決済を導入するメリット・デメリット
・コンビニ決済の導入方法
・コンビニ決済の手数料相場
・まとめ

コンビニ決済とは

コンビニ決済とは、全国のコンビニエンスストア(セブンイレブン、ローソン、ファミリーマート、ミニストップ、セイコーマートなど)でECサイトで購入した商品の代金を支払える決済方法です。2021年現在、払込が可能な全国のコンビニエンスストアの総数は、5万8千店舗を超えています。

総務省のインターネット利用動向調査によると、ECサイトの商品支払い方法は1位クレジットカード(72.7%)、2位コンビニ決済(34.0%)、3位代金引換(29.6%)というデータがあるほど、コンビニ決済はユーザーの間でも普及しています。

出典:総務省「通信利用動向調査」

コンビニ決済は24時間いつでも、どこでも、自分の好きなタイミングで支払いができるので、非常に便利な決済方法手段の1つであるといえます。

2種類の支払い方法


コンビニ決済の支払い方法には、「払込票式」と「オンライン発番式」の2つの方法があります。払込票式は、決済情報が記載された払込票を購入者に送付後、購入者がコンビニに払込票を持ち寄り代金を支払う方法です。

オンライン発番式は、オンライン上で発行された決済番号をコンビニに設置されている端末に入力し、発見された払込票を元にレジで支払うという方法です。近年では、紙を送付する必要のないオンライン発番式での支払い方法を採用するサイト運営者が多い傾向にあります。

コンビニ決済の仕組み


コンビニ決済は下記のような仕組みです。
1、ユーザーがECサイトで商品選択後、コンビニ決済を選択し注文を確定。
2、決済代行業者に注文内容の情報を登録。
3、決済代行業者が、ユーザーに請求書を発行(払込票式、オンライン発番式ともに)。
4、ユーザーのコンビニでの支払い完了確認後、EC運営へ通知。

コンビニ決済を導入するメリット・デメリット

メリット


カゴ落ちを防ぐ


カートの中に商品を入れたまま、購入されないことを「カゴ落ち」と言います。カゴ落ちが発生する主な理由としては、決済方法選択画面まで進むものの、求めていた決済手段がなく購入を断念するということが挙げられます。

例えば、クレジットカードを持たない未成年がECサイトで買い物をする場合、決済方法は限られてきます。しかし、現金さえあれば決済が可能なコンビニ決済を利用すれば、クレジットカードを持たない未成年でも購入可能です。

スピーディーな入金管理


コンビニ決済は24時間利用可能な決済方法です。コンビニ各社から決済代行会社への支払い完了通知も自動的に、24時間可能です。注文を受けた商品の発送が素早くできるので、スピーディーな発送までのサイクルができます。スピーディーな対応は、お客様満足度向上にも繋がります。

未払いの可能性を大きく減らす


コンビニ決済を利用した決済方法は、上記でも述べたように「払込票式」と「オンライン発番式」がありますが、前払いが一般的です。また、後払いを利用するとしても、保証会社が行うので商品未払いの心配がほとんどありません。支払い期限が記載されているのも、未払いを防ぐ大きな要因の一つと考えられるでしょう。

デメリット


払込票紛失の恐れ(払込票式の場合)


ユーザーに決済代行会社が発行し郵送する払込票は紙の用紙です。払込票をもし捨ててしまった場合、再発行する必要があります。再発行にはコストと時間がかかるため、企業にメリットはほぼありません。企業はできるだけ、すぐに確認しやすいオンライン発番式をおすすめします。

キャンセルの可能性


オンライン発番式では、通常3〜5日の支払い期限が記載されています。しかし、支払い期限を過ぎてしまい未払いのまま取引をキャンセするユーザーもいます。

コンビニ決済の導入方法

コンビニ決済をECサイトに導入する手段を解説します。
コンビニ決済会社と個人で契約し利用する方法と、コンビニ決済代行会社を利用して利用する2つの方法があります。

個人


個人で契約するには、コンビニ決済会社やカード決済会社など、各支払い方法ごとに契約し、利用手数料などを払う必要があります。
手数料などは支払い会社によってそれぞれですが、それぞれ契約することでコストも高くなります。
またデメリットとして、システムの連携や審査の手続きが複雑になるという点が挙げられます。各コンビニ決済を利用するには、コンビニ会社に対し自ら交渉と契約を締結させ、システムの連携をしなければなりません。
また、6~7社あるコンビニごとの審査に通らなければなりません。
利用規約や運営方法によっては審査が通らない可能性もあります。

決済代行会社


コンビニ決済代行会社を利用すれば、コンビニ決済だけでなくカード決済、コード決済などの複数の支払い方法を同時に導入することもできます。
コンビニ決済に必要な手続きを代行してくれるため、簡単にコンビニ決済を導入することができます。
決済代行会社を利用する手数料は各代行会社によって様々です。
個人で契約をすると莫大な時間とコストがかかるので、多くのECサイト運営会社は決済代行会社を利用して効率よくコンビニ決済を導入しています。

コンビニ決済の手数料相場

ここではコンビニ決済の手数料相場を解説します。
主にコンビニ決済代行会社を利用することが主流であるため、今回はコンビニ決済代行会社の手数料について解説していきます。

決済代行会社への手数料は?


ECサイト運営者には、決済代行会社を利用した場合、初期導入費用、月額手数料、1決済あたりの手数料が一般的にかかります。
決済代行会社の選定ポイントとして重要なのは、手数料の低い業者を選ぶことです。
運営するECサイト利用客が多い場合は、手数料が多少高くても問題ありません。
しかし、ECサイトを始めたばかりで利用客が少ない場合、初期費用などの手数料が負担になってしまう場合があります。
そのため、手数料が低い決済代行会社を選ぶことをおすすめします。
ここでは、低コストで運用を開始することができるおすすめの決済代行会社を各種手数料を比較して、ご紹介していきます。

おすすめ決済代行会社3選


※トランザクション費用:ECサイトから送信されたデータに基づき、決済代行会社が決済処理にかかる手数料。

ECサイト初心者向け!株式会社ゼウス


設立20年以上の実績を持つ、決済代行サービスです。
導入サイトは14,000店舗を超え、長年培ったノウハウを元にサービスを提供しています。
初期費用0円、月額費用3000円とかなり低コストでコンビニ決済を導入することができます。
決済サービスの基本のクレジットカード決済のプランに追加して、コンビニ決済のプランを利用できます。
コンビニ決済のプランを追加しても、追加の月額費用が掛からないので、ECサイトの運営を始めたばかりの企業にもおすすめできる代行会社です。

ECサイト初心者向け!GMOイプシロン


株式会社GMOインターネットのグループ企業の、GMOイプシロンが提供する決済代行サービスです。
コンビニ決済以外にも、ネット銀行、バーチャル銀行、電子マネー、後払いなど、決済方法が豊富なのが特徴です。
コンビニ決済にかかる初期費用は掛からず、月額費用も1000円と低コストです。
申込から最短約2週間でサービス利用開始ができ、初期運営コストが低いので短期間での販売や、単品の販売を検討している企業にもおすすめです。



SBペイメントサービス


大手インターネット企業のソフトバンクが提供する決済サービスです。
大手主要コンビニに対応しているだけでなく、集客支援やなどのECサイト運営に役立つサービスを無料で受けることができます。
国際決済への対応や、決済画面のカスタマイズなどが可能なので、企業のテイストに合わせたECサイトの構築に役立ちます。
クレジットカード決済の基本プランを契約した上で、コンビニ決済を導入することができます。

まとめ

いかがでしたか?
今回は、ECサイトの決済手段の1つとして重要なコンビニ決済について詳しく解説しました。
コンビニ決済はECサイトを利用するユーザーにとって、身近で便利な決済方法です。
ユーザーに寄り添ったサービスを提供し、ECサイト運営を成功に導きましょう。


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