「IVRy」がフェムトパートナーズ、プレイドから総額3億円の資金調達を実施~「電話DX」の推進へ

ECのミカタ編集部

電話自動応答サービス「IVRy(アイブリー)」を提供する株式会社IVRy(本社:東京都台東区、代表取締役CEO:奥西 亮賀)は、フェムトグロース・スリー投資事業有限責任組合、株式会社プレイドを引受先とする第三者割当増資を実施し、総額約3億円の資金調達を実施した。今回の資金調達は、同社として初の実施だという。

直近6ヶ月で800%以上の利用者数増加

同社は「すべての電話問い合わせを整理し、ビジネスと労働の当たり前を進化させる」をミッションに、電話自動応答SaaSサービス「IVRy(アイブリー)」を提供している。

「IVRy」は、さまざまなシーンでの電話業務を自動化・効率化し、普段の業務オペレーションへの集中や対応工数削減を実現するSaaSサービス。自由な分岐設定と自動応答・SMS返信・電話の転送(リダイレクト)・録音機能・ブラウザ電話機能等を活用することで、営業電話・顧客からの問い合わせ・注文・予約等のさまざまなシーンを自動化する。

「IVRy」は2020年7月にβ版として提供を開始し、2020年11月に正式リリース。サービスリリースから1年で、病院・クリニック、企業の代表電話・部署電話、飲食店、美容院、EC事業者などをはじめとして、20以上の業界で利用されており、これまでに計50万件以上の着電の自動応答を実現。直近6ヶ月で800%以上の利用者数増加を実現している。

「電話」のあり方を再構築し、「電話DX」を実現

今回調達した資金は、サービスの機能開発やマーケティング、組織体制の強化、採用活動に活用することで、さらなる事業成長を図っていくという。

これにより、必要不可欠でありながら、「通話」という観点では、約50〜100年にわたって業務効率化が進んでいないコミュニケーションツールである「電話」のあり方を再構築し、「電話DX」を実現することで、スモールビジネスや中小企業を中心とした、あらゆるビジネスの業務効率化を実現する構えだ。

フェムトパートナーズ株式会社 曽我悠平氏は、次の通りコメントしている。

「メール、slack、メッセンジャーとさまざまなコミュニケーションツールが普及しているにも関わらず、いまだになんかあったら電話して、と使い続けられている電話。IVRyは電話というレガシー領域に切り込み、新しいコミュニケーションスタイルを確立する会社になれるのではと思いました。事業立ち上げ経験豊富な奥西社長をはじめとする、百戦錬磨のチームによるスピード感ある経営にも期待しています」

営業電話への対応効率化による80%の工数削減例も

電話自動応答サービスであるIVRyを活用し、人の対応が必要な内容と、自動化できる内容に振り分けることで、事業者は電話対応の負担軽減ができる。

読み上げテキストの登録、道案内、予約などさまざまな使い方ができ、営業電話への対応効率化による80%の工数削減や、1日数万件を超えるワクチン予約電話の自動応答の実現といった事例がある。

大企業では自動応答が当たり前になっているが、中小企業の電話は最初からすべて人が対応しているため、本来応答する必要のない営業電話にも時間を取られているケースも多い。IVRyが進める「電話DX」が、中小事業者も含めた多くの人々の働き方を変えることを期待したい。

ECのミカタ通信22号はこちらから


記者プロフィール

ECのミカタ編集部

ECのミカタ編集部。
素敵なJ-POP流れるオフィスにタイピング音をひたすら響かせる。
日々、EC業界に貢献すべく勉強と努力を惜しまないアツいライターや記者が集う場所。

ECのミカタ編集部 の執筆記事