女性の健康・フェムテック領域に特化した「市場戦略支援サービス」開始

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ECのミカタ編集部

女性の健康市場の“見えないニーズ”を、企業の意思決定に使えるインサイトへ

fermata株式会社(以下、fermata)とConvosphere Ltd.(以下、Convosphere)は2026年6月9日、女性の健康・フェムテック領域に特化した国内外企業向け市場リサーチおよびマーケティング戦略支援を目的に、業務提携を開始したことを発表した。

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女性の健康・フェムテック領域に特化

本提携は、女性の健康・フェムテック領域に特化した企業向けソーシャルインテリジェンス/市場戦略支援サービスとして展開するものである。

主なサービスとしてSNS、フォーラム、Q&A、レビュー、オンラインコミュニティなどに表れる生活者の自然な会話を分析。その上で未充足ニーズ、悩みの構造、購買障壁、感情変化を可視化する。

◆新規事業・商品開発のためのインサイト設計
▷生活者の課題、期待、不安、既存製品への不満、価格感度、使用シーンを分析し、商品コンセプトやサービス設計に活用できる示唆を提供。

◆マーケティング・コミュニケーション戦略支援
▷生活者が実際に使っている言葉をもとに広告コピー、LP、SNS、FAQ、レビュー導線、店頭POP、法人向け資料、医療従事者向け資料の設計を支援。

◆インフルエンサー/Key Online Influencer分析
▷フォロワー数だけでなく信頼性、当事者性、専門性、コミュニティ内での影響力を踏まえ、企業目的に合った発信者・専門家・コミュニティを特定。

◆日本市場参入・グローバル比較リサーチ
▷海外企業の日本展開、日本企業の海外展開、グローバルブランドのローカライズに向けて文化的文脈、薬事・広告表現、販売チャネル、医療・企業ネットワークを踏まえた戦略設計を支援。

「健康関連会話」をもとにした4つのビジネス機会

fermataとConvosphereは「ESOMAR Asia Pacific 2026」にて共同発表を実施。オンライン上に存在する女性の健康関連会話をもとに企業が商品開発、マーケティング、HR施策、医療従事者との連携、インフルエンサー戦略に活用できる4つのニーズ領域を提示した。

◆我慢しながら働く女性たち
▷月経痛、PMS、更年期症状などを抱えながらも、職場や家庭で説明しづらく、十分に休めないまま働き続けている女性たちの声。HR・福利厚生、製薬、医療機器、健康経営支援企業にとって、法人向けサービスや職域支援の設計につながる領域となる。

◆診察室で見過ごされる女性の不調
▷「異常なし」と言われても症状が続く、相談しても十分に受け止めてもらえなかったという経験から、医療機関への不信感や諦めを抱える層。受診導線、セルフケア商品、医療従事者向け情報設計、患者教育コンテンツの改善に向けた市場機会がある。

◆ひとりで抱える更年期
▷更年期に関する症状や不安を抱えながらも相談相手が少なく、信頼できる情報や接点にたどり着けず孤立している層。更年期ケア、職場支援、医療連携、コミュニティ設計において、大きな機会が存在する。

◆知りたい、でも踏み出せない
▷フェムテック・フェムケア・ウェルネス製品への関心はある一方で、副作用、価格、使い方、安全性、周囲の目などへの不安が購入や利用を妨げている層。コミュニケーション、レビュー、専門家の関与、販売チャネル、FAQ設計によって動かせる市場となる。

本提携では、こうした潜在市場を可視化。企業・行政が女性の健康領域に対して新たなアプローチを設計できるよう支援する。

新たなアプローチ設計の実現が期待

fermata 代表取締役 杉本亜美奈氏は、本件について次のようにコメントしている。

「この領域が難しいのは、ニーズがないからではありません。むしろ、長く語られてこなかったからこそ、既存の市場データや売上データだけでは見えにくいのです。(中略)今回、Convosphereのソーシャルインテリジェンスの知見と、fermataの日本市場・薬事・事業実装の知見を掛け合わせることで、オンライン上にすでに存在している生活者の言葉を丁寧に拾い、企業が意思決定に活用できるインサイトへと変換していきます」

本提携では表立って語られにくい感情、ためらい、言い換え、匿名での相談行動を「Whisper Layer(タブーの奥にある声)」と捉え、企業が活用できるインサイトや戦略へと変換。これにより商品開発、マーケティング、インフルエンサー施策、医療従事者との連携、日本市場参入戦略を、生活者のよりリアルな声に基づいて設計できるよう支援する。

本取り組みは、フェムテック市場はもちろん、企業のヘルスケア事業やHR(人事・福利厚生)戦略など、幅広い業界に影響を与えることが期待される。今後の展開に注目していきたい。