食の価値観、「手間を減らして時間を作る」生活者の約8割が支持 博報堂調査

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ECのミカタ編集部

博報堂生活総合研究所 「食に関する生活者調査2026」に関する結果を発表

博報堂生活総合研究所は2026年6月8日、「食に関する生活者調査2026」の結果を発表した。

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調査概要

◆調査目的:生活者の食に関する価値観や意識、行動を明らかにすることを目的とする
◆調査地域
▷首都40km圏
▷名古屋40km圏
▷阪神30km圏
◆調査対象者:20~69歳の男女
◆調査人数:1500名
◆調査方法:インターネット調査
◆調査時期:2026年3月5日~3月7日
◆実施集計:QO株式会社
◆企画分析:博報堂生活総合研究所
◆出典:食に関する生活者調査2026(博報堂生活総合研究所)

「手料理」の認識範囲が広がる

「手料理」と認識する範囲に関する調査において、「焼かずにバターなどを塗ったパン」を「手料理だと思う」と回答した人は27.9%。2023年からの3年間で6.3pt増となった。

同様に「パックのままの納豆」は22.6%で5.4pt増、「鍋やフライパン、レンジで温めた冷凍食品」は40.7%で3.3pt増。

ほかにも、インスタントやレトルト食品といった調理済み食品を使っても手料理だと思う人が増えており、「手料理」と認識する範囲が広がっていることが明らかとなった。

また、「完全栄養食/バランス栄養食」が「食事/食事代わり」になると考える人は67.6%、3年で15.9ptも増加。変化量の大きさで「プロテイン」(34.1%、9.1pt増)、「グラノーラ」(65.4%、8.1pt増)が続く。ほかにも3年でスコアが増えた項目が多く、食事の範囲の広がりが感じられる結果となった。

料理の「手間を減らすこと」に肯定的

食の価値観について「今と昔」を質問。今の価値観では「家事分担で男性が料理を担当すること」(82.9%)、昔の価値観では「宴会や会食などで女性が料理を取り分けること」(80.1%)がそれぞれ約8割という結果になった。大部分の生活者が、性別による役割意識を持たなくなってきている。

また、「レトルトや冷食などを使って料理を作ること」「料理を作らず、外食やお総菜などで食事をすること」「味付けにメニュー用調味料などを使うこと」などが「今の価値観」に。対して「昔の価値観」は「手料理にこだわること」「家族や恋人と出かける際に手作り弁当を持っていくこと」となり、ともに7割超。

このことから「手料理」や「手作り」を理想とする価値観は「昔のもの」と認識されて影を潜め、簡便調理や中食、外食の活用が今風と認識されていることが、可視化された。

食の価値観については、支持する価値観のトップに「料理の手間を減らして別のことをする時間を作ること」(81.5%)が挙がった。

一方、不支持の2位は「料理の手間を減らすことを手抜きだと思うこと」(66.4%)となった。生活者が料理の手間を減らすことに、肯定的である様子がうかがえる。

「おふくろの味」から「ふくろの味」へ

食の価値観を「今か昔か」「支持するか支持しないか」、それぞれスコアの高いもの同士で分類した結果、以下の4類型となった。

「うけいれたい(今×支持)」では、「簡便調理」に関する項目が目立つ。一方、「なくしたい(昔×不支持)」においては、性別による役割意識や手抜き論を否定しようとする生活者の心情が浮き彫りとなった。

本調査によって、現在の食の当たり前は「おふくろの味」から「ふくろの味」へ変化しつつあることが明らかになった。

こうした消費者心理の変化を踏まえて、訴求やマーケティング施策を検討したい。