博報堂、「生活者インサイト」を読み解く新サービス提供開始
株式会社博報堂は2026年4月20日、データエンリッチメントサービス「Data Enrichment for 生活者インサイト」の提供を開始した。
顧客の「価値観」や「志向性」などを読み解く
「Data Enrichment for 生活者インサイト」は、企業が保有する1st-Partyデータに対し、博報堂が長年にわたり蓄積・体系化してきた、価値観・ライフスタイル・購買動機からメディア接触や行動傾向に至るまで、多面的に生活者を捉えた博報堂独自の生活者データを「参照モデル」として活用する。
AIによる統計的推論を行うことで「どのような行動特性を持つ顧客が、どのような価値観傾向を持つ可能性が高いか」といった顧客の志向性、意思決定傾向・心理的特性を読み解く「データエンリッチメントサービス」である。
本サービスでは、博報堂独自の生活者データを参照し、従来の属性や購買履歴といった、事実データだけでは捉えきれなかった「生活者の行動の背景にある意思決定の理由」まで読み解くことが可能となる。
再現性のあるマーケティング施策が可能
「Data Enrichment for 生活者インサイト」により、「なぜ・どのように・どんな文脈でその行動に至ったのか」という動機や背景まで踏み込んだ顧客理解を実現。より高度で再現性のある、マーケティング施策が可能になる。
博報堂は本サービスの特徴について、次のように説明する。
◆説明可能な推論設計
▷博報堂独自の生活者データを根拠とする推論設計により、結果の透明性を確保。社内説明や意思決定への活用に適した構造となっている。
◆分析から実装までを想定した設計
▷CRM施策の高度化、広告クリエイティブの最適化、LTV最大化施策設計、離反予兆検知など、実行フェーズへの接続を前提とした活用が可能。
◆セキュアなデータ連携環境
▷セキュアなクラウド環境内で処理を完結させる設計とし、博報堂側で個人情報を直接保持・参照しない形で活用可能なデータ連携を実現している。
伴走パートナーとして支援する方針
企業のデータ活用が進展する中、多くの企業がCDP(顧客データ基盤)の整備を進め、顧客データの統合・可視化に取り組んでいる。一方、博報堂は「蓄積されるデータの多くは『属性』や『購買履歴』といった行動結果にとどまり、顧客の内面にある価値観や意思決定の背景まで十分に捉えられていないという課題が見受けられます」と指摘する。
このような課題を受け同社は、これまで培ってきた「生活者発想」と独自の生活者データを基盤に、AI技術を組み合わせることで、企業の事実データから意味や文脈を読み解く新たなデータ活用アプローチを開発した。
博報堂は今後も、独自の生活者データ資産とAIを融合させた「生活者発想」のデータ活用を通じて、企業が生活者の実像に基づいたマーケティングを実現できるよう、伴走パートナーとして支援する方針を掲げている。属性や購買履歴だけでは見えない顧客インサイトを可視化。マーケティング施策の精度向上に寄与する取り組みとして、今後の展開が注目される。


