集英社がメンズデザイナーズ通販サイトを プレオープン オンライン事業に注力

男性用ハイブランドネット販売市場へ

株式会社集英社が運営するオンラインデザイナーズセレクトショップ「mirabella」(ミラベラ)は、メンズデザイナーズ通販サイト『mirabella homme』(ミラベラ オム)のティザーサイトを10月8日よりプレオープンした。

『mirabella homme』は、Acne Studios、MARC JACOBS、ALEXANDER McQUEENなどのメンズブランドを取り扱い、ファッションに関心の高い男性をターゲットとしている。
サイトの本オープンは2015年1月中旬を予定しており、オープンに伴う記念企画をティザーサイトを通じて実施していくという。
記念企画の第一弾のとして、クリエイターの中原慎一郎氏を中心とした集団「Cozy Coop」(コジーコープ)とコラボレーションした「ウールインナー」を独占販売し、同社が発行するメンズ雑誌「UOMO」で「Cozy Coop」の特集ページを掲載する。

ミラベラはジュピターショップチャンネル(JSC)が2008年4月、テレビ通販では取引できないハイブランドの取り込みなどを目的にスタートした通販サイトだ。集英社がJSCから事業を譲り受ける形で、同社発行雑誌読者層の導線領域を更に広げ、ハイブランドのネット販売市場開拓に乗り出そうと2013年8月より再始動した。

続々と登場している 新しいオンライン事業

集英社は9月22日よりスマートフォン、タブレット端末向けの新マンガ雑誌アプリ「少年ジャンプ+」の配信を開始。また、雑誌「Seventeen」と「non・no」が「LINE」を通じて販促クーポンや告知メッセージなどを配信できる「LINEコラボアカウント」を開始するなど、オンライン事業の動きが活発だ。

「少年ジャンプ+」は「週刊少年ジャンプ」のサイマル配信を行い、発売日と同日に閲覧可能となる。モバイル端末用のアプリに加えWEBサイトでも展開し、PCからも利用が可能だ。過去の名作や無料漫画、フルカラー作品の掲載などデジタル版独自の使用や企画も用意する。
また、誰もがジャンプにデビューできるWEB投稿/公開サービスを「少年ジャンプ+」創刊にあわせスタートし、新たなマンガ家の育成・発掘を狙う。

「LINEコラボアカウント」に関しては、これまでできなかった広告主の商品サービスの告知メッセージ及び販売促進を狙いとしたクーポンや動画の配信、ユーザーへのアンケート調査を実施しECサイトへの送客も可能。現在両誌の公式アカウントのユーザー登録数は合計約189万人おり、雑誌のブランド名を活用した新しいマーケティングツールとしての運用を狙う。

多様な雑誌を扱う強みを存分に活かし、それぞれの方向から攻め入る同社のサービス。特に10〜20代前半の女性約189万人にリーチ可能なコラボアカウントに関する動きには注目していきたい。


-編集部-