オンラインストアの在庫欠品による補充期間を最大4日間短縮

「取寄せ注文」で物流在庫から購入


株式会社ニューヨーカーは、同社が提供するファッション通販サイト「NYオンライン」にて、オンラインに在庫がなくても物流在庫があれば、商品注文が可能になる「取寄せ注文」サービスを10月16日よりスタートさせる。

同社は1964年より純国産ブランドとして誕生し、NEWYORKER基幹ブランドとして、全国の主要百貨店を中心に220の直営店を展開している。
「NYオンライン」(エヌ・ワイオンライン)は、NEWYORKER、NEWYORKER BLUE、NEWYORKER BY KEITA MARUYAMA、Sally Scott などのブランドが、店舗同様の品揃えから購入可能な同社直営公式通販ストアだ。初回購入の利用者には送料・代引き手数料・返品送料などが無料になるトリプル無料サービスや新規入会1,000円割引優待サービスなどを行っている。

今回同社が行う「取寄せ注文」サービスは、オンラインストアの在庫欠品による販売機会ロスを削減することで、顧客サービス向上および売上増加を図る。特にセール等のイベントで注文が集中する場合での効果を狙っている。サービス開始以前は、欠品補充に2〜4日かかっていたものが、物流在庫があれば即日注文が可能となった。

物流在庫へのアクセスはすでに始まっている


ネット店舗掲載商品のリアル店舗在庫を確認できるサービスは、TSUTAYA、ヨドバシ、IKEA、アパレルではBEAMS、SHIPSのオンラインショップなども対応している。先日はTHE SUIT COMPANYでも同様のサービスを開始したことを発表しており、近隣に対象店舗がある利用者にとっては有用だろう。特にUNITED ARROWSはいち早く流通在庫との連動や、商品を実店舗へ取寄せ試着可能なサービスを行うなどアパレル界のO2O対策は各社工夫を凝らしている。また、IKEAの在庫予測機能は物流在庫へのアクセスで実現したユニークなサービスではないだろうか。

今回の取寄せ注文は物流の在庫に直接アクセスすることで販売効率を改善し、在庫の再入荷を待つこと無く利用客は一歩も外出することもなく製品の購入が可能だ。これは実店舗の在庫確認とはまた異なる通販利用者にとって理想的なサービスかもしれない。



−編集部−