クックパッドマートの【マートステーション】設置マンションが5万戸を突破
クックパッド株式会社は、同社が展開する「クックパッドマート」の「マートステーション」を設置するマンションの総戸数が、累計5万戸を突破したことを公表した。
早くも5万戸へ導入
クックパッドは、同社が展開する生鮮食品EC「クックパッドマート」の生鮮宅配ボックス「マートステーション」を設置するマンションの総戸数が、累計5万戸を突破したことを公表した。同社は、2019年より試験的にマンション共用部への設置を開始し、エントランスで受け取れる利便性の高さや、フードロス削減へ貢献できる点などが高い評価を受け、導入マンションが増加したとしている。
クックパッドマートは、2018年からサービスを開始した、食のつくり手と消費者をつなげる生鮮食品ECプラットフォームだ。2019年10月より総戸数200戸以上のマンションへの生鮮宅配ボックス「マートステーション」の試験導入を開始している。
コロナ禍における非接触ニーズの高まりや利便性の観点で高い評価を受け、導入マンションの総戸数が2020年9月には1万戸、同年12月には2万戸を突破した。また同社は現在、総戸数100戸以上のマンションへ無償導入、居住者、管理会社からの設置依頼を募集中だとしている。
ユーザー属性と評価ポイント
また同社は「クックパッドマートのユーザー属性と評価ポイント」としてまとめている。クックパッドマートは、共働きの子育て世帯(DEWKs)に広く利用されている。同社が実施した調査では、ユーザーの80%近くが就労しており、年代比では30-40代が70%以、配偶者あり・子どもありの家庭に比較的多く活用されていることがわかった。
また「どのような気持ちの時に利用しているか」を尋ねたところ、「新鮮・高品質な食材を使いたい時」が最も多く(41%)、次いで「買い物時間・回数を短縮したい時」(39%)という結果となり、食材の質や種類、利便性に価値を感じているユーザーが多いことが明らかになった。
マンション設置のマートステーションを活用しているユーザーを対象に行った調査では、クックパッドマートに満足している点は、「受け取り場所が近い」(92.8%)、「アプリで簡単に注文ができる」(84.2%)、「お店で並ばなくても買い物ができる」(63.7%)が上位となった。アプリで簡単に注文でき、自宅マンションの共有部で受け取れる利便性が高く評価されていることがわかった。
マンション設置のメリット
同社は、マートステーションをマンションの共用部に設置することで、以下のメリットがあるとしている。
◆住人のメリット
▷アプリでいつでも簡単に注文できる
▷商品の受け取りのために在宅している必要がなく、自分に都合の良いタイミングで受け取ることができる
▷お店のレジに並ばなくても買い物ができる
▷市場直送の新鮮な生鮮食品や農家の珍しい野菜、専門店のこだわりの加工品など、1万5千種類の商品をマンション敷地内で手に入れることができる
◆マンションオーナーのメリット
▷利便性の高さを訴求することで、共働きの子育て世帯(DEWKs)を中心に物件購入、入居を後押しすることができる
▷クックパッドマートの独自の流通網を活用した商品展開(未利用・未活用食材や、既流通網・販売網では販売が難しい訳あり品などの取り扱い)により、「環境・社会への配慮がなされた不動産」として評価を得ることができる
今度も積極的に導入を進める
クックパッドマートは、独自の流通網を活かして産地直送の未利用・未活用食材や、さまざまな事情で一般販売されない訳あり品なども受け取りできることから、「環境・社会への配慮がなされた不動産」としても高い評価を受けているという。
同社の調査でも示されたように、クックパッドマートのユーザーの多くは共働きの子育て世帯で、取り扱い食材の鮮度や品揃え、買い物の時間や頻度の短縮に寄与できる点などが支持されているようだ。またマートステーションの設置は、マンションオーナー主導だけでなくユーザー起点でも進んでいるという。
2020年8月より、クックパッドマートアプリ内でユーザーが自宅マンションを指定して「受け取り場所設置」をリクエストできる機能を提供しており、現在マートステーション設置に関する問い合わせ・リクエストは月間100件以上にのぼるとのことだ。同社は、引き続き積極的にマンション共用部へのマートステーションの導入を進め、生活者の「毎日の料理を楽しみにする」ことを後押しするとしており、これからのサービスの深化と拡大にも期待がかかりそうだ。