中国のスマホユーザーの買い物利用率71%、レストラン予約37%

ECの主戦場となったモバイル市場

「金塊採掘モバイルインターネット・ビッグデータ」をテーマとした第5回中国電子ビジネス (EC)博覧会が先頃、北京で開催された。
組織委員会の担当者によると、現在、中国のスマートフォンユーザーは約 5億人。メッセンジャーアプリ『微信』のアクティブユーザー数は4億3800万人。

調査によれば、『スマホでレストランの予約を行う』と答えた回答者は全体の 37%、『証券取引を行う』と答えた人は 35%、スマホで買い物をする人は71%に上っている。

中国におけるスマホの普及や第4世代移動通信システム (4G)の拡充を受け、スマホからのインターネット接続が高速になったことで、モバイルインターネットはECの主戦場となっている。

関連するリポートによると、中国のネット通販利用者のうち毎日ネット通販を利用する人は14%、遇に1回は全体の60%超で、全世界のそれぞれ5%、21%に比べ、大きな比率を占めていた。スマホからのネット通販利用についても、毎日利用する人は4 %、週に1回は20%、月に1回は 27%を占め、全世界の2%、7%、12%を上回った。

スマホの急速な伸びは中国も同様

中国でも若い世代を中心にスマホが急速に普及している。
上記の調査とは別物だが、Googleが2012年より公開している、スマホ関連の世界調査「Our Mobile Planet」の2013年版によれば、中国のスマホ普及率は2012年に33%であったのに対し、2013年には47%と伸びている。

同調査によれば、スマホユーザーの69%はネットに毎日接続し、スマホを商品やサービスの情報収集に利用したことのあるユーザーは98%。
「スマホ上で買い物したことがある」という回答は69%。
また、「スマホで動画を視聴する」は90%、「1日1回以上動画を視聴する」は24%に上っていた。

ただし、Googleによるデータとは言え、調査範囲が中国全土にわたるものかどうかはわからない。普及率や利用率の多さから見ると、沿岸部の一部の人々を対象に調査したものである可能性もある。

とは言え、中国でもスマホの普及、スマホによるECの急伸長が起きていることは、確かだろう。