楽天市場の商品登録を徹底解説!個別・一括の登録方法をマニュアル化

ECのミカタ編集部

楽天市場の商品登録を徹底解説!個別・一括の登録方法をマニュアル化

楽天市場で商品を販売するには、取り扱い商品を登録する必要があります。商品登録の方法や手順は、自社ECとECモールで異なるのはもちろん、それぞれのECモールごとにも違いがあるため、ECモールを利用する際には整理しておくことが大切です。この記事では、楽天市場における商品登録の方法、商品登録の際のポイントと注意点について解説します。

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楽天市場で商品登録をするにはRMSが必須

楽天市場で商品を登録するには、RMS(Rakuten Merchant Server)が必須です。RMSとは、店舗構築・受注管理・メール配信・データ分析などの機能を備えた「店舗運営システム」です。楽天市場に出店するうえではRMSの利用は必須であり、店舗運営に関するあらゆる業務をワンストップで対応できます。

楽天市場で商品を個別登録をする方法・手順

楽天市場に商品を登録する方法は、主に以下の2つです。

  • 個別登録

  • 一括登録


  • 個別登録は、新たな商品を1つずつ登録する際に利用します。以下では、楽天市場で商品を個別登録する方法・手順について解説します。

    RMSにログインする


    前述のとおり、楽天市場ではRMSを利用して商品を登録するため、まずはRMSにログインします。RMSにログインするときの手順は、R-Loginのページを表示して共通ID・パスワード・楽天市場のユーザーID・パスワードを入力します。

    なお、RMSは複数のユーザーで管理することを想定されており、追加のアカウント発行にも対応可能です。顧客情報や売上情報へのアクセス権もアカウントごとに設定できるため、外注先にアカウントを発行する際も安心です。

    商品個別登録に進む


    RMSにログイン後、「店舗設定」→「商品管理」→「商品ページ設定」と進みます。商品ページ設定のメニューが表示されたら「商品個別登録」を選択します。

    商品情報を入力する


    商品個別登録のページでは、以下のような情報が並んで表示されます。

  • 商品基本情報

  • 商品ページ情報

  • 商品登録情報

  • 項目選択肢別在庫用

  • 商品別ポイント変倍情報


  • 以下では、商品情報に含まれる詳細項目のなかでも、とくに重要な部分について解説します。

    商品管理番号


    商品管理番号とは、事業者側で任意に設定できる管理番号です。自社ECサイトや実店舗、ほかのECモールを利用している場合に、在庫の共通管理を目的として設定します。たとえば自社ECサイトと楽天市場で同じ商品を販売している場合、自社ECサイトで商品Aが一つ売れたら、楽天市場の在庫を一つ減らさないと在庫切れになっても販売を継続されてしまいます。

    在庫管理システムを利用すると、リアルタイムで自動処理できるようになっていますが、その際には商品管理番号を用いた設定が必要です。なお、楽天市場だけで販売する場合はそれほど重要ではないため、設定しなくてもよいでしょう。

    商品名


    商品名は、楽天市場の検索結果画面や商品ページで表示される名称です。127文字まで入力できるようになっていますが、ユーザーがスマートフォンで閲覧する場合ははじめの30文字程度しか表示されないため、前半に重要なキーワードを入れ込むことが重要です。

    また、商品名は自由に設定できますが、商品ジャンルごとに一定のルールが設けられています。ルールは「商品名登録ガイドライン」に記載されているため、事前に確認しておくことをおすすめします。

    販売価格・表示価格


    楽天市場では、販売価格と表示価格をそれぞれ設定できるようになっています。販売価格とは楽天市場内における売値、表示価格とは定価や希望小売価格などです。どちらも入力しておくと、元値と実売価格を表示できるため、どれだけお得に購入できるかをわかりやすくアピールできます。

    ただし、表示価格をつりあげることは禁止されており、表示価格として記載するには客観的な根拠が必要です。たとえば、一定期間その値段で販売されていた実績、メーカーサイトのカタログの記載などが根拠として認められます。

    表示価格は強力なアピールになる一方、しっかりと根拠を示せないとトラブルにつながりやすい部分でもあるため、慎重に設定するよう心がけることが大切です。

    商品登録情報


    商品登録情報では、全商品ディレクトリIDや表示先カテゴリなどの管理情報を設定します。全商品ディレクトリIDは、楽天市場内で設けられているカテゴリ、表示先カテゴリは店舗内のカテゴリです。また、カタログIDにはJANコードを入力します。カタログIDがない場合、理由を選択する必要があります。

    項目選択肢別在庫用


    同一商品であっても、サイズや色などによってSKUが複数ある場合、項目選択肢を用いて管理します。項目選択肢別在庫用には、横軸・縦軸の2つの項目を設定でき、「サイズ」や「カラー」などを入力します。その後、それぞれのサイズやカラーの種類を入力しておくと、SKUごとに分けた在庫管理が可能です。

    商品別ポイント変倍情報


    楽天市場では、全商品一律のポイントとは別に、商品単位でポイント変倍率を設定できます。それぞれの商品によってポイントの付与率を変更できるため、販促に活用してもよいでしょう。

    楽天市場で商品を一括登録する方法・手順

    商品登録の方法として、個別登録とは別に一括登録があります。多くの商品を登録する必要があるときは、一括登録を利用すると便利です。

    以下では、楽天市場で商品を一括登録する方法・手順について解説します。

    RMSにログインする


    個別登録と同様、一括登録もRMSを利用して商品を登録します。まずは、R-LoginのページからIDとパスワードを入力して、管理ページにログインしましょう。

    商品画像をR-Cabinetにアップロードする


    複数の商品を一括登録するときは、あらかじめR-Cabinetに商品画像をアップロードしておきます。RMSの「メインメニュー」→「店舗設定」→「画像・動画登録」→「画像管理」と進み、ドラッグアンドドロップでアップロードできます。

    CSVファイルのフォーマットをダウンロードする


    商品登録用のCSVファイルを作成するにあたって、フォーマットをダウンロードする必要があります。「商品ページ設定」のページの右側から「CSV登録」を選択すると、フォーマットをダウンロードできます。なお、フォーマットは以下の3種類です。

  • 通常在庫タイプ

  • 項目選択肢別在庫設定タイプ

  • 詳細タイプ


  • 追加したい項目がある場合は通常在庫タイプ、タイプ在庫数を設定する場合は項目選択肢別在庫設定、不要な項目を削除する場合は詳細タイプを選択します。

    商品情報を作成する


    任意のフォーマットをダウンロードしたあとは、それぞれの項目を入力します。一つのファイル上で複数の商品の情報を編集できるため、大幅な工数削減につながります。ただし、タイプによってファイル名を変更しなければいけない点に注意しましょう。

    FTPソフトで楽天ゴールドのサーバーにアップロードする


    商品情報の作成が完了したら、編集したファイルを「/ritem/batch/」フォルダにアップロードします。ファイル名にミスがあると、アップロードエラーとなり商品登録が反映されないため、注意が必要です。

    画像リンクの例 画像リンク

    売上のあがる商品登録のポイント

    売上をあげるうえでも、商品登録は非常に重要な部分です。楽天市場内におけるユーザーの消費行動を想定して、売上につながりやすいよう設定するのがコツです。

    以下では、売上のあがる商品登録のポイントについて解説します。

    複数の商品画像を登録する


    楽天市場では、20枚の商品画像を登録できます。目安として、最低6枚は商品画像を設定しておくのがおすすめです。ECサイトでは実際に商品を手に取って見られないため、さまざまな角度から撮影した商品画像を掲載しておくべきです。

    購入を検討しているユーザーが気になるポイントを中心に、ディテールがわかりやすいような画像を選びましょう。

    楽天SEOを意識する


    商品名やカテゴリを設定する際は、楽天SEOを意識することも重要です。楽天SEOとは、楽天市場内の検索結果画面で上位に表示されるようにする施策を指しており、サジェストキーワードや関連キーワードをうまく入れ込んでいくのがポイントです。

    主に以下のような項目を意識的にみてみるとよいでしょう。

  • 商品名

  • PC用キャッチコピー

  • モバイル用キャッチコピー

  • PC用商品説明文

  • モバイル用商品説明文

  • スマートフォン用商品説明文

  • PC用販売説明文

  • 楽天市場への出品が禁止されている商品

    楽天市場をはじめとするECモールでは、一部の商品に対して販売制限が設けられています。取り扱いが禁止されている商品のほか、事前に審査が必要となる商材もあるため、事前に確認しておくと安心です。

    楽天市場への出品が禁止・制限されている商材一覧は、以下のリンクからご覧いただけます。
    https://www.rakuten.co.jp/ec/open/attention/

    楽天市場への商品登録を代行できるサービス

    楽天市場への商品登録は難しい作業ではありませんが、なかなか時間がかかるため、大変であると感じている方も多いでしょう。そんなときは商品登録の代行サービスを利用するのがおすすめです。

    以下では、楽天市場への商品登録を代行できるサービスについて解説します。

    商品登録ドットコム


    https://xn--tck5apc2ju90vu0ae75qj9vc.com/
    商品登録ドットコムは、500点以上の大量登録にも対応できる代行サービスです。楽天市場のほか、Amazon・Yahoo!ショッピング・Wowma!をはじめ、さまざまなECモールに対応しており、モール間のデータ移行も可能です。

    商品登録センター


    https://shouhintouroku.jp/
    商品登録センターは、ペーパーカタログをはじめとするアナログデータからの商品登録にも対応できる代行サービスです。3,000アイテム未満の場合、最短2週間で対応完了する短納期プランも相談できるため、スピーディーに商品登録を済ませたい事業者におすすめです。

    登録PRO


    https://www.datapro-syspro.com/touroku/
    登録PROは、商品登録を中心に、幅広い運営サポートを提供している代行サービスです。キャンペーン用のバナーや特設ページの制作、画像の切り抜き、顧客リストへのDM発送などにも対応しています。

    まとめ

    楽天市場をはじめとするECモールに出店する際、手間がかかるのは商品登録です。それぞれの商品に対して商品名や説明文、画像などの項目を設定しなければならず、一定の時間や工数がかかります。しかし、ユーザーは商品ページを見て購入を判断するため、売上に直結する要素でもあり、非常に重要な部分です。そのため、ユーザー心理や楽天SEOをはじめ、さまざまな要素を検討したうえで対応する必要があるでしょう。

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