ニチレイ、第2四半期決算発表で低温物流事業の売上高増加

ニチレイの低温物流事業の売上高が増加

東京都中央区に本社を置く株式会社ニチレイは2014年10月28日に2015年3月期第2四半期決算を発表。これによれば低温物流事業の売り上げ高が前期比で6.8%増加の、889億7100万円となったことが明らかとなった。

今回の決算の背景について

今回の低温物流事業の売上高増加の背景には国内における事業環境の変化がある。とりわけ前年度に稼動を開始した東扇島の2期棟、北九州TCと、TC事業における既存顧客の取扱量が増加したことが今回の売上高の増加に貢献している。また3PL事業における物流効率化提案に対する受託も増収に寄与。

しかしながら、営業利益ベースで見ると前期比6.7%減の41億2500万円となり、車両の調達コストや電力料金の増加が重しとなり、同社で運送効率を高めるなどのコスト吸収策を推進したものの結果として減益という結果に。

また海外事業に目を向ければ、欧州地域では運送需要を着実に取り込むことができたこと、そしてユーロ高が重なり増収となったものの、輸入果汁やチキンといった同社が主力としている商品の在庫の減少などの影響で減益となった。同社では、低温物流事業のほかに水産事業、畜産事業、加工食品事業、バイオサイエンス事業などを行っている。