株式会社ゴールドクローバーが杖の卸販売サイト「商助市場」をリリース

ECのミカタ編集部

介護・福祉・医療従事者の副業を支援する杖の卸・仕入れサイト「商助市場」BtoBオンラインサービス開始

株式会社ゴールドクローバー(以下:ゴールドクローバー)は、ECシステムで社会福祉事業者や従事者のBtoB営業を支援する杖の卸販売サイト「商助市場」をリリースしたことを公表した。

会員登録制のクローズドマーケット

今回リリースされた「商助市場」は、高齢者などが必要とする杖の中でも、クラウドファウンディングで杖ジャンル日本一記録の、米国の医師が開発したパワーステッキ2Gをはじめ、日本で当社しか販売権利がない高機能杖を、事業者価格で小ロット、1個から仕入れ可能な会員登録制のクローズドマーケットである。

一般消費者には仕入れ値は公開されないサービスであり、概要は以下の通りとなっている。

◆商助市場問い合わせLINEに登録

▷自動返信で商助市場のURLが届き、遠方からの人員リソースのかかる商談や電話は不要

◆ログイン権利と卸価格を付与

▷登録内容を当社で確認、ログインする権利を付与し仕入れ値を確認

◆通販感覚でBtoB取引

▷顧客に説明する資料、説明書や見積書のダウンロードなどはネット上から24時間利用可能
▷会員サイトでは1個から必要な個数を仕入れることができ、過度な在庫を抱える必要が無い

介護業界の収入環境改善に繋げる

「商助」とは、國松善次元滋賀県知事が発案されたとされる概念であり、これまで、「自助・互助・共助・公助」という4助のカタチで助け合いは構築されてきた。しかし超高齢化社会で、膨れ上がる社会保障費と削減のせめぎ合いと自助が求められる現代において、持続可能な助け合いとしての構築は難しく、5つ目の、商いで高齢化社会に貢献する「商助」が唯一、持続可能性が高い助け合いになると考えられている。

介護福祉に携わる事業者の業務は、厳しい条件下での労働でありながらも平均給与額より安い現状がある。

さらに厚生労働省の「介護労働の現状」によると介護職員の約4割は非正規職員と言われ、介護事業所の約4割は赤字であり、平成26年、診療報酬改定や消費税増税の影響に伴い、全国で77.8%の病院が赤字の状況だ。

世間一般では副業解禁と言われ、副業で所得を増やせる人もいるが、業務が過酷な社会福祉従事者は副業をする時間の余裕がないのが現実だろう。事業所としても国や自治体からの給付金、介護報酬のみに依存すると社会保障費が削減され続ける中、事業の持続可能性が低く、物販収益など他の収益源を持つことを模索している。

このような背景を元に、医療や介護に携わる人や事業の収入環境を改善、さらに「本当に良い杖」を利用者に知ってもらうために「商助市場」はリリースされた。

利用者の体の悩みに寄り添う杖を提供

医療や福祉の現場で、安価な杖や月100円からのレンタルもあるが、「ただの棒」のような杖が多く、使うと握る手が痛くなったり、歩きにくかったり、逆に滑って転倒事故につながるという2次被害が起こってしまうことが多いという。

ゴールドクローバーが運営する店舗「近江一文字」では、日本でもまだ数少ない杖の専門店として顧客の生の声を聞いており、この杖に関する環境をなんとか変えたいと考え、同じ想いでアメリカの医師が開発したパワーステッキ2Gをはじめ、国内外から、様々な機能性杖を取り扱っている。

現在は滋賀県守山市に1店舗の展開であり、日本全国に出店したいという想いはあるが運営状況の面で実現が難しい状況だという。「商助市場」を利用することで全国の医療や介護・福祉に携わる方が窓口となり、収益源として活用することにより、多くの顧客に届けられると期待している。

「商助市場」を活用することで事業者は仕入れ価格と販売価格の差額によって、新たなの収益源を生み出せるだろう。さらに立ち上げに関する投資も必要なく、勤務外での労働時間の増加にも繋がらない。そして顧客は、質の高い杖を日頃から通っている病院から提案してもらえる。介護業界の環境改善に繋がることが期待される「商助市場」の動向に注目すべきと言えるだろう。

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