「株式会社クラウドワークス」創業3年 東京証券取引所マザーズ市場に上場

クラウドソーシングサイト運営会社、上場へ

クラウドソーシングサービス「クラウドワークス」を運営する株式会社クラウドワークスが、2014年11月7日に東京証券取引所マザーズ市場に新規上場の承認を得たと、発表した。
同社は「21世紀の新しいワークスタイルを提供する」を事業ミッションに掲げ、2011年11月に設立。エンジニアやクリエイター向けに、依頼者と直接対面しないままでも仕事のマッチングから業務の実行、報酬代金支払いまでを一括で行うことができるクラウドソーシングサービスの提供を2012年3月より開始した。

サービス開始より現在までの登録ユーザー数は約22万人、登録企業数は4万社を超え募集総額は約150億円を上回るという。
2013年9月期の売上高は前期比約十倍の5,138万円、経営損失は同比約3倍の1億5,814万円、純損失は約1億5,900万円。13年度第3四半期累計(2014年10月~2014年6月期)は、営業収益1億9,079万円、経営損失は1億1,302万円、純損失は1億1,498万円と、赤字が続いているもののいずれも大幅な改善をみせている。

同社は、今後も掲げるミッションである「21世紀の新しいワークスタイルを提供する」を貫くとともに、日本最大級のクラウドソーシング「クラウドワークス」の運営と個人が安心して働ける環境づくりに取り組んでいきたいとしている。多様な働き方を自由に選ぶことができる、笑顔あふれる世界を作ることを目指し、サービスの拡大と企業価値の向上に努めていきたいとコメントした。

フリーランスに嬉しい新しい仕事のカタチ

2014年9月には、「ネットからリアルへ。」を企業テーマに掲げるクラウドソーシングサービス提供会社「株式会社リアルワールド」も、同じく東京証券取引所マザーズ市場に上場を果たしている。
フリーランスのエンジニアやクリエイターにとって、仕事のマッチングは文字通り命綱である。従来ではクリエイターの世界にはコネなどの繋がりが多く、実力があっても活かせる場所をなかなか探せない状況などがネックとなっていた。急速に利用が広まるクラウドソーシングサービスは、そのような不安と不満を取り除き適材適所を幅広く実行することのできる画期的なサービス内容といえるだろう。中間搾取を減らすことで、クリエーターにとっても依頼企業にとっても、より仕事の中身と質に伴ったペイを共有することができるというわけだ。

登録しているフリーランサーにとっても依頼企業にとっても、海外展開も視野に入れているというクラウドワークスの上場後の動きが興味深いであろう。