BtoBで有益なメルマガ配信とは?[リサピー調査]

ECのミカタ編集部

リサーチPR「リサピー®」を運営する株式会社IDEATECH(本社:東京都港区、代表取締役:石川友夫)は、BtoB企業のメルマガ担当者103名に、【2022年度】BtoB企業のCRM実態調査を実施し、その結果を公表した。ここではその概要についてポイントを絞って見て行く。

調査概要

▶調査概要:【2022年度】BtoB企業のCRM実態調査

▶調査方法:IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー®」の企画によるインターネット調査

▶調査期間:2022年12月21日〜同年12月22日

▶有効回答:BtoB企業のメルマガ担当者103名

※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはならない。

メールマガジンの配信頻度、「週に1~2本」が35.9%で最多

メールマガジンの配信頻度、「週に1~2本」が35.9%で最多

「Q1.あなたの企業では、1通のメール配信業務(企画~設定~配信)に、担当者全員合わせてどれくらいの時間をかけていますか。2022年度の平均値を教えてください。」(n=103)と質問したところ、「4~6時間」が27.2%、「1~3時間」が33.0%という回答となった。

また「Q2.あなたの企業では、どのくらいの頻度でメールマガジンを配信していますか。2022年度の平均値を教えてください。」(n=103)と質問したところ、「週に1~2本」が35.9%、「週に3~4本」が19.4%という回答となった。

商談率、約半数が「1%未満」と回答

商談率、約半数が「1%未満」と回答

「Q3.あなたの企業では、メールマガジンの配信数に対しどのくらいの割合でメールマガジンが開封されていますか。2022年度の平均値を教えてください。」(n=103)と質問したところ、「11~20%」が24.3%、「21~30%」が21.4%という回答となった。

また「Q4.あなたの企業では、メールマガジンの配信数に対しどのくらいの割合でメールマガジン内のURL・お問い合わせフォームなどがクリックされていますか。2022年度の平均値を教えてください。」(n=103)と質問したところ、「3%~5%」が19.4%、「6%~10%」が22.3%という回答となった。

さらに「Q5.あなたの企業では、メールマガジンの配信数に対しどのくらいの割合で商談に繋がっていますか。2022年度の平均値を教えてください。」(n=103)と質問したところ、「0.1%~0.9%」が25.2%、「1%~2%」が19.4%という回答となった。

配信コンテンツは「自社製品やサービスのノウハウ」が58.3%で最多

配信コンテンツは「自社製品やサービスのノウハウ」が58.3%で最多

「Q6.2022年度、あなたの企業がメールマガジンで配信してきたコンテンツ内容について教えてください。(複数回答)」(n=103)と質問したところ、「自社製品やサービスのノウハウ」が58.3%、「導入成功事例」が45.6%、「関連サービスの情報」が41.7%、「直近の展示会・セミナーなどイベント情報」が41.7%という回答となった。

また「Q7.あなたがこれまでに受け取ったメールマガジンの中で、良いと思ったものがあればどのようなものか具体的に教えてください。(自由回答)」(n=103)と質問したところ、「製品の使用例の動画」や「セミナー資料をgifでチラ見せさせるメルマガ」など63の回答があった。

<自由回答・一部抜粋>

・53歳:製品の使用例の動画。
・33歳:コンテンツに遷移させるのではなく、メルマガ内で全て完結するメルマガやセミナー資料をgifでチラ見せさせるメルマガ。
・46歳:チーズ専門店の長過ぎるけど愛情がこもったメルマガは思わず読んでしまう。基本的には要点が手短にまとまっていつつ、読ませるフックがある気の利いたもの。
・55歳:moqや価格など定量的な内容が盛り込まれているメール。
・48歳:失敗事例。
・29歳:新年の挨拶におみくじがついていたり、遊び心がある内容。
・60歳:ライターの体験がまくらにある。
・47歳:経済動向などをまとめた資料。

また「Q8.あなたが考える、企業がメールマガジンを配信するメリットについて教えてください。(複数回答)」(n=103)と質問したところ、「顧客との接触時間を増やせる」が50.5%、「自社ブランドの認知を高めファンを増やせる」が46.6%、「コストをおさえて情報発信や販促ができる」が46.6%という回答となった。

一方で「Q9.あなたが感じるメールマガジン配信の課題について教えてください。(複数回答)」(n=103)と質問したところ、「開封率が上がらない」が45.6%、「コンテンツのネタがない」が39.8%、「リードに繋がらない」が39.8%という回答となった。

サマリー

このように同社によってBtoB企業のメルマガ担当者103名に、【2022年度】BtoB企業のCRM実態調査が実施され、その結果が明らかとなった。BtoB企業へメルマガについて聞いたところ、メルマガ配信のメリットについては半数以上が「顧客との接触時間を増やせる」と回答した。一方で、メルマガ配信における実態についても聞くと、メルマガの平均開封率は22%、平均クリック率はわずか13%という結果になり、「開封率が上がらない」という点が課題として最多意見となった。

調査結果を受けて同社では次のように述べている。

「CRM活動が重要視されるようになり、顧客との関係性の構築やニーズ把握に努めるBtoB企業が増えたことで、メルマガ配信に力を入れたいと考える担当者もいるのではないでしょうか。一方で、メルマガがありふれている現代において、開封率・クリック率に頭を抱える担当者も多いことが分かりました。メルマガの内容はもちろんですが、メルマガ登録までの期間に、配信する企業の印象付けが重要であり、どういう経緯でメルマガ登録に至ったのかという印象が開封率を左右するポイントだと考えられるのではないでしょうか」

インターネット上におけるマーケティングやプロモーションの手段として、最も歴史ある手法のひとつがメールマガジンだ。受け手にとってなじみがある一方で、その開封率は必ずしも高いとは言えない。しかし、メルマガが持つ特有のメリットも未だ健在であり、開封率やCVRに見合う労力やコストを精査し、メルマガだからこそできる施策展開を見極めるのがECにおけるメルマガ配信を考える上でも引き続き重要となりそうだ。

出典元URL:https://research-pr.jp/

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