課題も多い?BtoB企業のコンテンツマーケ最新事情[リサピー調査®]

ECのミカタ編集部

リサーチPR「リサピー®」を運営する株式会社IDEATECH(東京都港区、代表取締役社長:石川友夫)は、コンテンツマーケティングを行っているBtoBマーケティング担当者101名に、BtoB企業のコンテンツマーケティングに関する実態調査を実施し、その結果を公表した。ここではその概要について、ポイントを絞って見て行く。

調査概要

[調査概要]
BtoB企業のコンテンツマーケティングに関する実態調査

[調査方法]
IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査

[調査期間]
2023年1月18日〜同年1月25日

[有効回答]
コンテンツマーケティングを行っているBtoBマーケティング担当者101名

※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはならない。

配信コンテン種別の1位「動画」、2位「リサーチ」

配信コンテン種別の1位「動画」、2位「リサーチ」

「Q1.あなたのお勤め先における、現在のコンテンツマーケティングの運用レベルについて、該当するものを教えてください。」(n=101)と質問したところ、「レベル3:1カ月に1本以上コンテンツ配信しており、コンテンツからのリード獲得は1カ月に5件以上」が26.7%、「レベル2:1カ月に1本以上コンテンツ配信しており、コンテンツからのリード獲得は1カ月に5件以下」が31.7%という回答となった。

次に「Q2.あなたのお勤め先では、コンテンツマーケティングを行うにあたって、どのようなコンテンツを作成し・発信していますか。(複数回答)」(n=101)と質問したところ、「動画コンテンツ」が57.4%、「リサーチコンテンツ」が36.6%、「レポートコンテンツ」が35.6%という回答となった。

コンテンツ運用課題「制作スキル不足」55.4%

コンテンツ運用課題「制作スキル不足」55.4%

「Q3.あなたのお勤め先では、コンテンツマーケティングを行うにあたって、どのようなメディアで発信していますか。(複数回答)」(n=101)と質問したところ、「自社サイト」が66.3%、「YouTube」が50.5%、「メールマガジン」が26.7%という回答となった。

次に「Q4.あなたのお勤め先において、現在のコンテンツマーケティング運用の課題だと感じる点について教えてください。(複数回答)」(n=101)と質問したところ、「コンテンツ制作に関する社内のスキル不足」が55.4%、「目的に応じた適切なコンテンツ制作」が48.5%、「効果的なコンテンツマーケティング戦略の欠如」が31.7%という回答となった。

サマリー

サマリー

調査結果にあるように、コンテンツマーケティングの運用レベルは約7割が「1カ月に1本ペース」の配信にとどまり、作成・配信コンテンツのランキングは第1位が「動画コンテンツ」で第2位は「リサーチコンテンツ」となった。

また最も発信に使われているメディアは「自社サイト」66.3%で、コンテンツ運用の課題として55.4%が「コンテンツ制作に関する社内のスキル不足」と回答した。

インターネットの普及と進化によって、地上波テレビ局や新聞社、出版業界といった従来のマスコミが独占していたメディア配信が、ECをはじめとした一般の企業や個人が独自に行えるようになって久しい。

そうした「メディアの民主化」によって、広告といったペイドメディアだけでなく、SNS(アーンドメディア)やオウンドメディアといったプラットフォームを介して、より消費者の知りたい情報を発信することによって、ロイヤリティを醸成するマーケティングやプロモーション手法として広く活用されるようになっている。

特にそうした独自メディアを通したコンテンツ配信は、ペイドメディアが多額の費用の割にCVやCVRが必ずしも高くないのに対して、信頼関係の醸成という継続した関係性を消費者と築きやすいことから、自社やブランドへのファン化によってライフサイクルが長く、購入頻度や購入単価の高い顧客を獲得しやすいとの見方も多い。

一方で、今回の調査のように、顧客の目にかなう質の高いコンテンツ配信を、プロの制作集団ではない一般の事業者が行うには、いくつものハードルがあるようだ。SNSやオウンドメディアがペイドメディアに比べて比較的安価かつ手軽に始められるという側面があるが、本質的なコンテンツ配信を行うには、一定のコストをかけることや知見のある人材の活用(そうした人材を大事にすること)が求められているとも言えそうだ。

出典元URL:https://research-pr.jp/

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