UUUO importerがリリース、越境ECで鮮魚の出品・仕入れができる

ECのミカタ編集部

株式会社ウーオ(本社:広島県広島市、代表取締役:板倉一智、以下「ウーオ」または「同社」)は、飲食店などが産直鮮魚を輸入できる「UUUO importer」をリリースした。

「UUUO」に出品、海外輸入事業者が発注

水産業のDXを推進しているウーオ社は、新たに「UUUO importer」をリリースした。同社は、海外の輸入事業者や飲食店が手軽に「UUUO」上から産直鮮魚を輸入することができるとしており、まずはタイ及びカンボジアに産直鮮魚を提供するとのことだ。

「UUUO importer」は、国内の出品者が「UUUO」に出品した商品を、海外の輸入事業者が発注できるサービスだ。輸入事業者が発注すると、ウーオは提携する輸出事業者と流通やスケジュールの調整を代行し、海外へ鮮魚を出荷する仕組みだ。同社は輸入事業者において、面倒な手続き不要で国境を越えて産直鮮魚を受け取ることができるとしている。

「UUUO」の特徴

「UUUO」の特徴タイへの輸出の様子(写真左は出荷した金目鯛・写真右は輸入事業者が飲食店に運ぶ様子)

同社がまとめる「UUUO」の特徴は、次の通りだ。

◆新鮮な魚が全国から毎日出品

その日の水揚げの魚種、養殖、加工品などが毎日出品され、市場では出会えない魚が出品されることも。気になる魚種はフォローに追加すると、いち早く通知される。

◆手間をかけずに産地開拓

産地開拓、物流調整はウーオが行う。現状100以上の漁港から出品が行われるため、荷受け、仲卸、小売の鮮魚バイヤー、飲食店の仕入れ担当者などは、手間をかけず、新しい産地から仕入れることができる。

◆水揚げ日や漁法がひと目で分かる

これまで電話などでヒアリングしていた魚の漁法や締め方、水揚げ日、届け日などの内容は魚の詳細ページを見るだけで確認できる。

◆社内で発注履歴の共有も可能

今までは知ることのできなかった、同じ会社内の他店舗の発注状況がリアルタイムに共有され、他のバイヤーの仕入れを参考にできる。

◆全国の水揚げ情報もリアルタイムで分かる

各産地市場の水揚げ魚種や数量がリアルタイムに分かり、相場の予想に活用したり、その日の仕入れに活かせる。気になる魚があれば、その場で問い合わせも可能だ。

◆気になるけど出品がない魚種は出品希望可能

ほしい魚が出品されていないとき、「これがほしい」を手軽に伝えることができる。出品希望のボタンを押すと、希望数が集計され、産地で出品検討が始まる。

新たな出会いとビジネスチャンスを創出

輸入事業者からは次のようなコメントが寄せられているという。

「『UUUO importer』を利用することで、現地での多様なニーズに合わせて、リアルタイムの情報をもとに発注ができます。これにより日本食レストランはもちろん、さまざまな取引先とのビジネスチャンスが期待できます」

同社によれば、これまで輸入業者は、限られた情報をもとに鮮魚の仕入れをすることが多く、仕入れ先や鮮魚の種類が限定的になる傾向があったという。「UUUO importer」を利用することで、国内産地の情報をリアルタイムで取得して購入できるため、多くの国内産地から新鮮な鮮魚の仕入れが可能になるとのことだ。

ウーオは、これからもビジョンである「すべての町を、美味しい港町に。」を国内のみならず海外でも実現するとしており、ECによる海を越えた魚市場に各方面から期待が集まりそうだ。

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