イオン キッズ専門施設「KIDS REPUBLIC倉敷」をオープン

家族で楽しいテーマパークで三世代に訴求


イオンリテール株式会社は11月15日、イオンモール倉敷にキッズ専門店「KIDS REPUBLIC倉石」(以下キッズリパブリック)をオープンする。

キッズリパブリックは「ほしいものが見つかる 家族で楽しいテーマパーク」をコンセプトに「買う・遊ぶ・学ぶ・探す・洒落る・聴く」の6つの体験要素を盛り込むことで、三世代で楽しめる新しいお買い物体験ができる店としている。

従来の約1.5倍の売場面積で展開する玩具店「Montoy's」(モントイズ)は、メガトイコーナーとして、ヒーローやヒロインキャラクター玩具を集めたコーナーやミニシアター、雑貨コーナーを展開し、キャラクターを中心とした演出を行う。

マタニティ・ベビー用品を扱う「PETIT ZOO」(プチズー)は、メガベビーコーナーとして「犬印」をはじめとする産前産後用品や、海外ブランドベビーカーなど、これまで取り扱いのなかった商品を揃える。また「イオンベビーアドバイザー」など専門販売員が出産準備や子育てのアドバイスを行うなど、情報発信にも力を入れる。イオンベビーアドバイザーは、マタニティ、新生児、寝具、雑貨に関する専門的な知識と接客技術を持ち、顧客の要望、相談に応じて適切な商品を提案できる社内資格だ。

キッズコーナーの「KIDS REPUBLIC UNIVERSITY」(キッズ共和国大学)では「おしゃれを楽しく学べる大学」とし、情報感度の高い小学生のファッションに対応する。渋谷系人気ブランド「LDS」(エルディーエス)のキッズバージョンをイオン限定で出店、また、服飾雑貨コーナーでは学童雑貨だけではなく、コスメなどのビューティーアイテムやルームウェアなどのリラクシングアイテムも展開する。

その他、PLAYコーナーの「FantasyS' kids Garden」(ファンタジースキッズガーデン)は、思い切り体が動かせる風船や滑り台など様々なコーナーが組み合わされた遊戯施設で「プレイリーダー」と呼ばれる専任の店員が子どもたちをサポートする。親子で遊んだり、子供を預けている間に買いものをしたりといった利用が可能な施設だ。

オムニチャネルの取り組みで新体験を目指す


店舗にない商品も取寄せ、店頭での受取りや自宅に届けることができる「タッチ・ゲット」サービスを一部のベビー用品で実施「コンビ」や「アップリカ」などのベビーカー、チャイルドシートを中心に店頭にはないカラーを含め約120品目の中から商品を選択可能としている。
また、画面の前に立つと不思議な世界に迷い込んだようなバーチャル体験ができるエンタメサイネージを設置するという。

同社の掲げるこの業態は、倉敷を皮切りに三世代に共感、支持される各カテゴリーのメガ化を推し進め、2016年までに10店舗体制を目指すという。
また、店頭で12歳までの子供と妊婦を対象とした「すくすくクラブ ポイントカード」を発行、溜まったポイントをWAONと交換(12月上旬開始予定)することも可能だ。

WAONポイントとの共有化や店頭受取りサービスなど、最近の流行を取り入れる姿勢は流石といったところ。また、海外含め145店舗あるイオンモールには、トイザらスやアカチャンホンポなど競合となる店舗も含まれており、どのような差別化をしていくのかも気になる。クール・ジャパン戦略で成功している日本のキャラクター人気を考えると、海外店舗での展開も考えていると思われるキッズリパブリック、まずは国内の三世代からの共感、支持を目指す。




-編集部-