世田谷自然食品が楽天公式ショップをオープン Amazonに続き、顧客の利便性追求と同時に転売を抑制する

ECのミカタ編集部

世田谷自然食品がAmazonに続き、楽天公式ショップをオープン。お客様の利便性の追求や転売を抑制し、お客様が安心して購入できる環境構築を目指す。

株式会社世田谷自然食品(以下:世田谷自然食品)が、楽天市場での商品取り扱いを開始した。

顧客の利便性を追求する

世田谷自然食品はこれまで、顧客に品質の良いものを適切な状態で届けることにこだわり、すべての商品を通信販売でのみ販売。オンラインにおいては自社直販サイトに限定していた。

しかし「顧客の利便性」を検討し直したことにより、今回楽天市場への出店を決めたという。

株式会社ネオマーケティングの調査(※1)によると「メーカー・ブランド直販サイト」の利用経験は約40%に対し、楽天を含む「ショッピングモール系サイト」は94.2%と高い数値になる。こういった状況を背景に、顧客が安心して買い物できる環境に寄り添うことで、今後より多くの顧客と接点を持てると判断したという。

※1:「D2C」に関する生活者の購買行動やブランドへの意識を徹底調査!生活者目線で見たD2C実態調査」

管理状態が不透明な商品転売を防ぐ

また、これまで販売経路を限定してきた理由には「転売による安全性への懸念」もあった。

この点について、世田谷自然食品は以下のように述べる。

「世田谷自然食品は卸し販売をしておりませんが、ショッピングモール系サイトやフリマ系アプリなどでは、販売元が当社ではない商品が出品されています。それらの商品はすべて、一度消費者の手に渡った所謂『転売品』です。しかし、そのような商品も楽天では新品として出品できるため、当社が公式に販売していると勘違いしてしまうお客様が一定数いらっしゃいます。(中略)当社が扱う商品は食品・サプリメント・化粧品と、いずれも安全性が損なわれれば重大な健康被害が予想されるものです。せっかく私たちの商品を購入したいと思ってくださったお客様に、一度第三者の手に渡った管理状態の不透明な物が届くことを防ぐためにも、楽天への公式出店が必要であると考えました」。

転売が目立つ商品と人気の高い商品を優先して販売

今回楽天市場に出店する経緯も踏まえ、販売開始される商品は転売が目立つ商品と人気が高いものを優先する。今後もラインナップは拡充される予定だが、現在公表されているアイテムは以下の通りとなる。

◆極みのだし おみそ汁
◆乳酸菌が入った青汁プレミアム
◆SEAC(シーク)シワ改善朝用・夜用オールインワンセット
◆乳酸菌が入った青汁
◆極みのだし 減塩おみそ汁
◆十六種類の野菜(野菜ジュース)
◆グルコサミン+コンドロイチン
◆ロコモダブル
◆カロリースマート(雑炊・にゅうめん)
◆和風どんぶり3種セット

Amazonに続く出店

世田谷自然食品はサプリメント、食品、化粧品を扱う通販企業であり、近年では世代を超えて愛される企業を目指すべく、彩り御膳(冷凍宅配食)や産地直送品、スイーツなどの商品を続々と発売し、オンラインでの販売にも力を入れてきた。

2023年2月にはAmazonにて公式ショップをオープンしており、今回の楽天市場はそれに続く出店だ。今後は楽天市場での商品ラインナップ拡充を目指しながら、新たな顧客との接点を模索するとしている。世田谷自然食品が取り扱うこだわり商品の数々が、新規ショップを通じて多くの顧客の手に届くことが期待されるだろう。


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