約8割がSNSからライフスタイルや購買行動に影響 利用シーンで購買意欲喚起は効果大

ECのミカタ編集部

【SNSがライフスタイルに与える影響】7割が商品購入の情報収集にSNSを活用すると回答、最も購買に影響を与える媒体はInstagram 約8割がSNSからライフスタイルや購買行動に影響 利用シーンで購買意欲喚起は効果大

株式会社uluコンサルタンツ(以下:uluコンサルタンツ)は、SNSを利用する習慣のある20~40代の女性を対象に「SNSがライフスタイルに与える影響」に関する調査を実施、結果を公表した。本記事では一部内容を抜粋して紹介する。

調査概要

◆調査目的:SNSがライフスタイルに与える影響
◆調査期間:2024年2月7
◆調査方法:リンクアンドパートナーズが提供する調査PR「PRIZMA」によるインターネット調査
◆調査人数:1006人
◆調査対象:調査時にSNSを利用する習慣のある20~40代の女性であると回答したモニター
◆調査元:わたしの名品帖
◆モニター提供元:ゼネラルリサーチ

出典:SNSがライフスタイルに与える影響

Instagramの利用率がトップ

「よく使うSNSとして当てはまるものをすべて選択して下さい(複数選択可)」と質問したところ「Instagram(82.6%)」が最も多く、次いで「YouTube(67.3%)」「X(旧Twitter)(61.7%)」と続いた。

また「1日にSNSを見る平均時間はどの程度ですか」という問いに対しては「30分~1時間未満(23.5%)」と回答した方が最も多くなった。次いで「1時間~1時間半未満(19.5%)」「1時間半~2時間未満(16.7%)」と続く。

約8割がSNSに影響を受けていると回答

「SNSで得た情報が自身のライフスタイルや購買行動に影響を与えていると思いますか」と質問したところ「非常に思う(24.4%)」「やや思う(55.1%)」という結果に。合わせて8割近い人が、SNSの影響を受けている事実が判明した。

「特にどのSNSからライフスタイルや購買行動に影響を受けていると思いますか(複数選択可)」という問いに対しては「Instagram(76.8%)」が最も多く、次いで「YouTube(38.5%)」「X(旧Twitter)(37.8%)」と続く。基本的には頻繁に利用するSNSの影響を受けていると考えられるだろう。

具体的にSNSから受けたライフスタイル、購買行動については以下のような回答が並ぶ。

◆色んな人の意見を聞いたり見たりすることで無駄なものを買わなくなった(20代/兵庫県/自営業・自由業)
◆行きたい観光スポットなどが増えた(20代/京都府/学生)
◆インフルエンサーが紹介している、化粧品やスキンケア用品を見て、買っている(20代/愛知県/学生)
◆新しい化粧水を探していた時、比較の投稿を見て参考にした(20代/愛知県/会社員)


情報収集としてSNSが積極的に活用されている背景がうかがえる。

ターゲット層に応じたSNS訴求は高い効果が期待できる

「ものの具体的な使用シーンを見ることで購買意欲が沸くことはありますか」という質問に対しては「よくある(21.4%)」「ややある(56.0%)」と大多数が「ある」と回答。商品スペックや価格といった情報だけではなく、購入後のイメージや使用感を具体的に想像させることが重要となるだろう。

商品やサービスが日常生活にどのように溶け込むかを具体的に示すことで、消費者とのつながりを強化、さらに製品への関心を高められるはずだ。そのため、一見、親しみのないものについても、SNSを用いて消費者に寄り添った情報発信を行うことで関心を引ける可能性が高い。

今回の結果はSNSが単なるコミュニケーションや情報収集の場を超え、利用者の意思決定に深く関わっている事実を示唆している。本調査は20〜40代の女性モニターが対象であることから、最もInstagramの利用率が高くなった。しかし回答者の属性を変更すれば、また少し異なった回答が得られるだろう。SNSを利用した訴求は想定するターゲット層に合わせて選択することも重要となる。本調査の結果を参考にしながら自社商品、サービス訴求にSNSをうまく活用してほしい。


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