アドビ株式会社（以下：アドビ）は2024年3月27日、Adobe Experience CloudのワークフローとインサイトをMicrosoft Copilot for Microsoft 365に提供する計画を発表した。

複数業務を実行するマーケターを支援する

本計画は年次のデジタルエクスペリエンスカンファレンスである「Adobe Summit」において公表された。

新たな統合機能によって、Adobe Experience CloudのアプリケーションとMicrosoft Dynamics 365から関連あるマーケティングのインサイトやワークフローをMicrosoft Copilotへ取り込むことが可能になる。

Outlook、Microsoft Teams、Wordなどのツールでクリエイティブブリーフの作成、コンテンツの制作、コンテンツの承認管理、エクスペリエンスの提供などを行うマーケターを支援する意向だ。

パーソナライズされたコンテンツの需要が高まる

アドビのデジタルエクスペリエンスビジネス担当シニアバイスプレジデントであるアミットアフジャ（Amit Ahuja）氏は、以下のようにコメントしている。

「ソーシャルメディアやモバイルなど、さまざまなチャネルが目まぐるしく変化する中、パーソナライズされたコンテンツの需要は急激に高まっており、マーケターは日常業務の効率性と生産性の向上を迫られています。マーケターは日々の業務の大半をアドビとMicrosoftのアプリケーションで行っているため、今回のパートナーシップはマーケティングチームに優れたサービスを提供し、プランニング、コラボレーション、キャンペーンの実行に関わる日常業務を合理化します」

マーケティング分野は複雑かつ、複数の専門的な役職で構成される。そのため様々なアプリ間での作業上の連携不足が、スピードや生産性に悪影響を及ぼす可能性が指摘されている。

アドビとMicrosoftは今後、こうした課題解決へ向けた取り組みを共同で進めるとしている。その一歩として、社内外の複数のチームを横断した作業、キャンペーンの目標、状況、アクションを管理するケースといったニーズに対応するに至った。両社連携によってよりマーケターの作業環境は大きく改善するはずだ。今後の動向、発展に期待したい。