Amazonが翌日配送を全国47都道府県へ拡大 羽田から北海道へ毎日の航空輸送利用を開始
Amazonは2024年8月5日、航空輸送を利用した北海道への翌日配送開始を公表。これにより、Amazonが販売する700万点以上の商品の翌日配送が、47都道府県で利用可能となった。
旅客機の貨物スペースを活用
近年、Amazonは顧客により迅速で、信頼性高く、便利な買い物体験を提供するため、物流分野への投資を加速させてきた。日本全国で信頼性の高い配送を実現させるため、現在、国内には25カ所以上のフルフィルメントセンター(物流拠点)と50カ所以上のデリバリーステーション(配送拠点)が存在している。
一方、これまで北海道への配送はトラックとフェリーを利用することから、配送に数日を要していた。今回、空輸を利用することで、道内で初めてとなる翌日配送が実現。Amazonは、羽田空港から新千歳空港へ運航する旅客機の空いた貨物スペースを活用し、1カ月に数10万個の商品を配送する予定としている。
離島を除く道内の顧客は、前日正午までの注文で翌日受取が可能。また、道内の札幌市、旭川市、函館市、帯広市などの一部の地域において、約20万点の商品の当日配送も利用できるようになった。
翌日配送は全国47都道府県が対象に
アマゾンジャパン合同会社アマゾンロジスティクス代表である、アヴァニシュ・ナライン・シング氏は以下のようにコメントしている。
「このたび、北海道への初の翌日配送を実現することができ、全国47都道府県のみなさまにAmazonの翌日配送のサービスをご利用いただけるようになったことを大変嬉しく思います。北海道への配送網拡充により、今後、道民のみなさまのみならず、仕事や旅行で一時的に滞在される方など、より多くのお客様に迅速で利便性の高いAmazonのサービスをご利用いただけるようになります」
「2024年問題」などの課題を抱えつつも、物流現場は様々な工夫を用いてこれまで以上のサービス拡大を続けている。今回、道内への翌日配送が実現したことで、Amazon利用者のさらなる増加が予想される。今回の配送網拡充の効果、影響に注目したい。