統合型自動倉庫システム「RENATUS」が本稼働開始 生産性が従来比約10倍に向上
RENATUS ROBOTICS Inc.(以下:RENATUS ROBOTICS)は2024年10月10日、株式会社イー・ロジット(以下:イー・ロジット)の埼玉草加FCへ導入した統合型自動倉庫システム「RENATUS」の実出荷を9月27日より開始したことを公表した。
生産性が従来比約10倍に
RENATUS ROBOTICSは、昨年よりイー・ロジット埼玉草加FCへの「RENATUS」導入を進めており、2024年9月27日より実出荷を開始。「RENATUS」の導入によって、主に以下の効果が確認されたと公表した。
◆ピッキングステーションにおける「ワンストップ梱包」の実現
ピッキング、荷合わせ、検品、梱包の全工程をたった一人の作業者が移動せずに完結する「ワンストップ梱包」を実現。
◆生産性が従来比約10倍に向上
ピッキング、荷合わせ、検品、梱包の全工程を1名で行い、300行/h以上の出荷効率を達成。検品済みの入荷商品の入ったトート(箱)を直接入庫するトート入庫により、1名で300トート/h以上の入庫効率を達成した。
※画像元:東大発・物流ロボティクスベンチャーRENATUS ROBOTICS、(株)イー・ロジット埼玉草加FCにて内覧会を実施(RENATUS ROBOTICS株式会社)
イー・ロジットによる「RENATUS」販売取次、導入支援なども予定
RENATUS ROBOTICSが提供する「RENATUS」は、縦横自在に移動する高速シャトルと独自のアルゴリズムを組み合わせた、最先端の自動倉庫システムだ。
独自の設計と配車アルゴリズムによって、これまで困難とされていた大規模棚におけるワンストップ梱包(※1)を実現している。
また、従来品における荷合わせ用の搬送コンベアが一切不要となり、圧倒的な価格圧縮を実現している。
◆従来の自動倉庫と比べ50%のコスト削減
▷ワンストップ梱包によって、ピッキング人件費を最大1/2まで削減
▷コンテナ荷合わせ用のコンベアを一掃
▷最大30mの高さまで積載可能
▷高額であった棚コストを独自設計により大幅圧縮
今後、RENATUS ROBOTICSとイー・ロジットは、埼玉草加FCへ導入済みの「RENATUS」の拡張に加え、イー・ロジットによる「RENATUS」の販売取次及び導入支援などを見据え、更なる協業を加速するとした。効率的な物流環境を実現させる取り組みとして、今後の動向に注目、期待したい。
※1:ピッキング・集約・梱包の全行程を、1人の作業者による一工程だけで完結することができる新方式。